2006 Fiscal Year Annual Research Report
デューイ教育学と多文化協同社会:子どもの多様なニーズに応じる補償理論・実践の形成
Project/Area Number |
17730445
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
千賀 愛 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (10396335)
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Keywords | ジョン・デューイ / G.S.ホール / 実験学校 / 児童研究 / 特別教育史 / 特別な教育的配慮 / 個人差 / 発達 |
Research Abstract |
平成18年(2006)年度は、ジョン・デューイの実験学校における児童研究とデューイの恩師であるG.S.ホールのクラーク大学における児童研究の取り組み、1880-1890年代のマサチューセッツ州及び同州Worceste市の公立学校の状況等について検討・調査を行った。 上記の研究課題に関連して、11月にはボストン公立図書館・クラーク大学Robert Goddard図書館基調資料室等、3月にはシカゴ大学Regenstein図書館基調資料室等において史・資料の収集を行った。 その研究の内容は、日本特殊教育学会第43回大会(群馬大学)「G.S.ホールの児童研究における学業不振問題:1880-1890年代を中心に」、日本デューイ学会第50回大会(早稲田大学)「G.S.ホールの児童研究における発達の個人差と教育問題への視座:1880-1890年代を中心に」として学会発表を行った。 また近年の米国における特別な教育的配慮の歴史的検討に関する動向を把握・検討し、千賀愛(2006)アメリカ特別教育史研究の到達点と課題-理論枠組みと方法論を中心に-『特殊教育学研究』第44巻3号pp.197-203.にまとめた。 18年度のデューイの児童研究およびホールの児童研究に関する論文は次の2本である。 千賀愛(2006)デューイの児童研究と実験学校における特別な教育的配慮の課題『日本デューイ学会紀要』第47号pp.67-77. 千賀愛(2006)G.S.ホールの児童研究における発達の個人差と教育問題への視座:1880-1890年代を中心に,北海道教育大学紀要(教育科学編)58(1)(投稿中).
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