2005 Fiscal Year Annual Research Report
言語コミュニケーションによる時間軸表現を応用した視覚伝達デザインの演習モデル
Project/Area Number |
17730499
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
江藤 亮 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00294182)
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Keywords | 言語コミュニケーション / 視覚伝達デザイン / 時間軸表現 / アニメーション / 画像・文書・音声認識等 |
Research Abstract |
本年度は演習モデル構築の基礎研究期間と位置づけ、次の調査・研究を行った。 1)本研究の基礎的概念を(主に大学の講義用として)プレゼンテーションする為のビデオ資料の制作。 2)落語・朗読等、書語(語り・会話)表現分野から、本研究に関連すると思われる書籍や映像資料を収集し、会話表現に於ける「美」と「コミュニケーション」に関する基礎研究を行う。 3)既存の映像作品(web上でのインタラクティヴ・コンテンツも含む)で、表現上、特に「リズム」や「テンポ」「間」等の要素が効果的に用いられている作品を収集し、著作権に配慮しながら研究用デジタルムービーデータとして保存し、データベース化。 4)アニメーション作家を講師に迎えて、「リズムと映像表現」をテーマに講演・ワークショップを実施。 5)「リズム」や「間」といった時間軸要素を構想し、その構想に基づいて映像制作する一連の実践的手法を、実際にサンプルモデルを制作しながら研究。 (5)に関しては具体的に、次の二通りの方法で制作を継続中である。 a)「短歌」や「俳句」のリズムをモチーフとした映豫制作。ここでは主に書語表現から繰り出される「リズム」を映像化する技法の研究が主たる目的である。 b)既存の幼児向け絵本を題材に、映像制作を行う。ここでは幼児向け絵本の単純な会話表現から、言葉の「リズム」や「テンポ」「間」を、(イメージの伝達を意識しながら)構想し、映像化するまでの一連の課程を検証することが主たる目的である。 この成果を基に、次年度から実際に大学生を対象とした試行授業を数回行い、課題作品や授業アンケート等をまとめたものを本研究の途中経過報告として次年度の夏頃に論文発表する予定である。
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