2005 Fiscal Year Annual Research Report
人工衛星による分光スペクトル観測を用いた大気成分導出アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
17740312
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
野口 克行 奈良女子大学, 理学部, 助手 (20397839)
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Keywords | 大気汚染 / 衛星観測 / リトリーバル |
Research Abstract |
本年度は、データ・ツールの整備、初期解析及び情報収集を行なった。データの整備については、まずGOMEならびにSCIAMACHYセンサの分光スペクトルデータ(L1データ)、ならびに微量成分の分光データを収集し、リトリーバルの準備作業を行なった。また、検証用のデータセットとして、世界中のオゾンゾンデデータならびに日本の大気汚染監視局のデータの収集・整備を行なった。ツールとしては、リトリーバル並びにリトリーバルの際に必要となる光路上の大気量係数(エアマスファクター)を計算するソフトウエアをそれぞれ入手し、整備を行なった。 並行して、先行して出されているリトリーバル済のデータ(L2データ)を参考データとして入手し、検証・比較ならびに時空間分布の調査などの初期解析を行なった。特に、オゾンや二酸化窒素については、先進的な研究を行なっている米国ならびにドイツの研究者とそれぞれ共同研究を立ち上げた。そのような研究者から直接L1・L2データの供給を受けデータ解析を行なうことでリトリーバルの問題点を指摘し、今後自前でリトリーバルを行なう際に必要となるであろう情報を得た。米国の研究者とは平成17年12月、ドイツの研究者とは平成17年5月及び7月に直接会い、議論を行なった。特に、ドイツの研究者に関しては、7月に一週間ほど相手研究機関に滞在し、今後の研究方針に関する議論を行なうとともに必要なデータを直接入手することができた。
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