2006 Fiscal Year Annual Research Report
サブ波長構造ミリ波帯液晶・高分子複合デバイスの創製に関する研究
Project/Area Number |
17760286
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Research Institution | Akita National College of Technology |
Principal Investigator |
田中 将樹 秋田工業高等専門学校, 電気情報工学科, 講師 (60353231)
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Keywords | 液晶 / ミリ波 / サブ波長構造 / 紫外線硬化型高分子 |
Research Abstract |
ミリ波の伝搬特性等を電気的に制御可能なデバイズの開発を日的として、液晶の電気光学効果を利用したサブ波長の周期構造を有する液晶セルの作製を試みた。液晶と紫外線硬化型高分子の混合系にフォトマスクを介して紫外線を照射することにより、液晶・高分子複合体に周期構造を形成することができる。液晶材料としてネマティック液晶のE-44を、高分子材料としては紫外硬化型樹脂を用いた。格子周期が500μmおよび1mm、セルの厚さが200μmおよび500μmと比較的大きな寸法の液晶セルの作製を試み、高分子材料および紫外線露光時間等の作製条件の最適化を行った。その結果、比較的大きな寸法の周期構造の液晶・高分子複合構造セルが作製できることを確認した。また、ミリ波の位相特性測定システムの構築を行い、基礎的特性として液晶の位相特性を測定しシステムの有効性を確認した。さらに、有限差分時間領域(FDTD)法による電磁波伝搬シミュレーションを用いて、サブ波長構造の誘電率の周期性に対するミリ波伝搬特性について検証し、ミリ波伝搬を制御可能なデバイスの設計を行った。次年度ではミリ波領域に適用可能な液晶・高分子複合構造液晶セルの作製を試み、液晶偏波デバイスおよび液晶回折デバイスを設計・試作し、ミリ波特性評価を行う。
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Research Products
(1 results)