2006 Fiscal Year Annual Research Report
3次元動画の漸進的モデリングとその実時間伝送に関する研究
Project/Area Number |
17760315
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
奥田 正浩 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (10336943)
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Keywords | 3D映像 / 実時間モデリング / 3D映像伝送 / プログレッシブストリーミング / 高ダイナミックレンジ画像 / JPEG互換符号化 |
Research Abstract |
平成18年度の研究成果は以下の通りである。 I.実時間3D映像伝送システムの構築:引き続き実時間で3次元映像を生成、符号化しクライアントに伝送するクライアント・サーバシステムにかんする研究を行った。4台のステレオカメラと6台のパーソナルコンピュータを用いて、デフォルメ化されたアバタ(人間の顔)のリアルタイムレンダリングシステムを完成させた。また、様々なプラットホームに対応するための漸進的ストリーミングに関する研究を行った。解像度の高いディスプレイをもつ端末には多くのポリゴンでそうでない端末には少ないポリゴンでレンダリング可能であり、かつモデリングからレンダリングまで実時間性を有したシステムである。この研究成果は国際会議に2件投稿中である。 II.高ダイナミックレンジ画像の研究:通常の24ビット画像よりも高いダイナミックレンジを持つ画像(High Dynamic Rnage Image : HDRI)の研究が、最近盛んに行われているが、本研究ではそのHDRIの符号化に関する研究をイタリアのブレシア大学と共同で行っている。現行のJPEGと互換性を持つ符号化法と互換性を持たない符号化法の2種類を開発しているが、ともに従来の最先端の手法を超える圧縮率を達成している。本研究は論文誌に1件、国際会議に3件投稿中である。 III.正則メッシュ構造を持つ3Dメッシュのモデリング:本研究では正則メッシュ3Dモデル構築のためのパラメータ化という技術に焦点を絞り、その精度向上を目的として研究を進めてきた。従来の手法はテクスチャマッピングか正則モデリングのどちらか一方にだけ有効な手法が大半であったが、本手法はテクスチャマッピングにも正則モデリングにも適用可能で良好な結果が得られるパラメータ化手法を開発した。この研究成果は論文誌に1件、国際会議に1件投稿中である。
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