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2005 Fiscal Year Annual Research Report

水道水及び水道原水からの自由生活性アメーバ分離と病原性の解析

Research Project

Project/Area Number 17790404
Research InstitutionOsaka Prefectural Institute of Public Health

Principal Investigator

枝川 亜希子  大阪府立公衆衛生研究所, 生活環境部, 研究員 (80321941)

Keywords自由生活性アメーバ / 水道原水 / Naegleria / Acanthamoeba / レジオネラ
Research Abstract

自由生活性アメーバ(Free-living amoebae)の中には、脳髄膜炎や角膜炎の原因となる強い病原性を有する種が存在する。また、レジオネラ属菌などの細菌類の宿主となることから、環境中における細菌増殖に深く関与している。そのため、自由生活性アメーバは、病原性の有無に関わらず公衆衛生上問題になっているが、環境中における分布実態は十分に明らかになっていない。本研究では、環境水、特にヒトが身近に接する水道水及び水道原水を対象とし、自由生活性アメーバの分布実態を明らかにすると共に、分離・同定された自由生活性アメーバの病原性の有無について解析を試みた。
大阪府内の水道原水として取水を行っている河川水から374試料を採取した。自由生活性アメーバの分離は、無栄養の寒天培地に加熱処理した大腸菌を塗布した培地を使用し、フィルターろ過により捕集したアメーバを培地に貼付け、30℃及び42℃で培養した。形成したプラークは、微分干渉機能付顕微鏡観察により形態学的に同定を行った。採取した374試料のうち、257試料(68.7%)から自由生活性アメーバを検出し、Naegleria spp.512株、Acanthamoeba spp.154株、Vannella spp.48株、Hartmannella spp.20株、Vahlkampfia spp.14株を分離・同定した。季節や地域差による検出率や検出種の偏りは見られなかった。今回の調査から、水道原水として取水している河川水中に自由生活性アメーバが広く分布していることが明らかになった。強い病原性を有する種が存在するNaegleria spp.及びAcanthamoeba spp.については、PCR産物のdirect sequencingを行い、解析を行っている。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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