• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

「人獣共通感染症」としての新興感染症「E型肝炎」の実態解明

Research Project

Project/Area Number 17790476
Research InstitutionDepartment of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center

Principal Investigator

矢野 公士  独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 室長 (60360856)

Keywords人獣共通感染症 / E型肝炎
Research Abstract

前年度に引き続き、イノシシ肉処理施設の協力により得られたサンプル53検体について、昨年度検討したPCRスクリーニングをもとに調査を継続し、HEV感染イノシシの特徴的因子を検討した。また併せてRNA抽出・PCRについて見直しを行った。
【結果】
1.PCRスクリーニング:53検体中4検体(7.5%)が陽性であった昨年度(2.8%)より高率であったHEV陽性となったサンプルは体重26〜42kgのイノシシであった
2.ダイレクトシーケンス、系統樹解析(省略)
3.RNA抽出方法:簡便かつPCRの結果も安定した。
4.PCR再現性:同一検体において複数回実施しても常に同一の結果が得られた。
昨年度実施した72検体(陽性2検体;2.8%)と本年度を合わせると125検体中6検体(4.8%)となった。これら陽性となったサンプルのうち昨年度1検体と本年度4検体(計5検体)は、26〜42kgのイノシシであることから、イノシシは若齢期(生後1年程度)にREVに感染することが示唆された。
昨年度はRNA抽出・PCRスクリーニング法について検討を行いつつ調査を実施したため、PCR及びダイレクトシーケンスに一部検討を要することがあったが、本年度行ったRNA推出・PCRの見直しの結果、安定した調査結果が得られるようになり、ダイレクトシーケンスも三代らの方法に従い実施できたことからイノシシを対象にしたHEV保有調査の検査系は確立できた。
次年度は、さらに検体を収集し陽性サンプルを確保しつつ、HEVヒト由来株及びブタ由来株と比較検討を行い、特定地域におけるHEV保有イノシシの特徴的因子を探索する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Wild boar as an important reservoir of hepatitis E virus in western Japan2007

    • Author(s)
      Yano K
    • Journal Title

      Hepatol Res 37・1

      Pages: 167

  • [Journal Article] 我が国の急性ウイルス肝炎の動向とE型肝炎2006

    • Author(s)
      矢野公士, 玉田陽子, 八橋弘
    • Journal Title

      臨床消化器内科 21・5

      Pages: 527

  • [Journal Article] A型、B型、C型以外のウイルス性肝炎2006

    • Author(s)
      矢野公士, 八橋弘
    • Journal Title

      消化器の臨床 9・3

      Pages: 261

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi