2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790795
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
石井 文人 久留米大学, 医学部, 助手 (80330827)
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Keywords | 自己免疫性水疱症 / 免疫電顕 / 免疫ブロット |
Research Abstract |
後天性表皮水疱症(epidermolysis bullosa acquisita以下EBA)の標的抗原は7型コラーゲンが構成蛋白であるanchoring fibrilに局在し、主にnoncollagenous domain (NC-1)に自己抗体が認識するエピトープがあると考えられており、我々は免疫ブロット、免疫電顕法を用いてEBA患者血清を使いそのエピトープの局在の検討を行ってきた。本研究では、NC-1、NC-2domainリコンビナント蛋白を用いた免疫ブロットの結果、NC-1、NC-2 domain両方とも陰性例のEBA血清を使いpost-embedding免疫電顕を施行しエピトープマッピングを作成し、すでに我々が報告しているNC-1、NC-2各陽性EBA症例の微細局在部位のエピトープマッピングとの比較しその違いを見いだすため解析を行ってきた。平成17年度は正常ヒト皮膚より得られた組織を凍結置換、凍結固定を行い、免疫電顕用にブロックを作成し、NC-1 domain, NC-2 domainのリコンビナント蛋白を用いた免疫ブロット法にて30例近くあるEBA血清をそれぞれ陽性陰性例に分類した。その中で両方とも陰性例は6例あることを確認した。しかし、現時点では免疫電顕を施行し各抗体の微細局在部位での金粒子を算出し、定量化分析を行うまでには至っていない。同時に我々は、遺伝性角化症や先天性表皮水疱症を中心とした電子顕微鏡学的検索が診断の一助となるべく観察検討を行っており、その一部を報告している。また自己免疫性水疱症に関しては蛍光抗体法、免疫ブロットなどを施行し、その抗原抗体解析を行っており、その一部も報告した。
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