2017 Fiscal Year Annual Research Report
Color-Shape Association: Visual Processes, Cultural Difference, and Development
Project/Area Number |
17F17008
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
渡邊 克巳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20373409)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN NA 早稲田大学, 理工学術院, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2017-10-13 – 2020-03-31
|
Keywords | 色認知 / 形認知 / 連合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的の一つは,非共感覚者(通常の被験者)が持つ色と形の連合が,その後の視覚情報処理に及ぼす影響を明らかにすることであった.これまでの申請者の研究から,色と形の連合が頑健でかつ自動的であることが示されているが,そのような連合が視覚情報処理や選択に及ぼす影響(ポスト連合処理)に関しては,その処理レベルを含めてほとんど分かっていない.そこで本研究では,これらのポスト連合処理の解明を実験心理学的手法によって進める.
本年度は,実験心理学的手法を用いて,ポスト連合過程の解明を目的として,幾つかの予備的実験を行った.当初の方法として提案していた,Rapid Serial Visual Presentation法を使用して,連合されやすい組み合わせの刺激と連合されにくい組み合わせの刺激では処理が異なるために,視覚特徴の誤統合においても影響が出る可能性を探る予備実験を進めながら,Go-Nogo課題を用いた認知効率を調べる実験も行い,先行研究で得られた色-形連合とcongruentなものを用いた場合と、incongruentな連合を比較したところ,違いが見られ,色と形の連合が,色や形の認知効率に有意な影響を与えることを明らかにした.さらに,今までの研究の成果を国際シンポジウム(Symposium on synesthesia, expertise, and multisensory perception)で発表し,関連する研究者との有意義な意見交換を行うことができた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験の実施もスムーズに行われ,期待される結果を得ているとともに,次年度における研究発表の準備も進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度中に得られた成果については,次年度に開催される国際学会での発表,査読付き国際誌への論文投稿を順次行なっていく.そこで得られたフィードバックを基に,次年度以降の研究計画を確定する.
|
Research Products
(1 results)