2005 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育グランドデザイン策定のための基礎的調査分析
Project/Area Number |
17GS0101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金子 元久 東京大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10185936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 眞和 東京大学, 大学院教育学研究科, 教授 (30016521)
小林 雅之 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教授 (90162023)
濱中 淳子 東京大学, 基礎学力研究開発センター, 特任研究員 (00361600)
小方 直幸 広島大学, 高等教育研究開発センター, 助教授 (20314776)
阿曽沼 明裕 名古屋大学, 大学院教育発達学研究科, 助教授 (80261759)
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Keywords | 高等教育 / 教育政策 / 教育の機会均等 / 教育の経済学 / 政策分析 / 比較教育 / 大学進学行動 / 高校生の進路 |
Research Abstract |
計画にしたがって、三つの分野で研究をおこなった。 (1)まず大規模・追跡調査の第1段階として高校3年生とその親を対象として、平成17年11月に全国から4000人のランダムサンプルを選んで訪問調査した。質問は主に進路決定の要因と過程にかかわるものであり、とくに経済的な要因がどのような形で選択にかかわっているかについて、詳細な分析をおこなう基礎とすることを目的とした。さらにこのサンプルに対して平成18年の3月に電話による調査をおこなって、最終的な進路を調査し、前述の調査結果とあわせて、進路選択とその最終的な帰結を分析することを可能とした。 (2)高等教育政策の国際比較分析として、平成17年9月に「高等教育の市場化:趨勢と問題点」(Marketization of Higher Education : International Trends and Issues)を開催した。米国、欧州から5人の専門家を招請し、のべ250人の参加があった。その会議のプロシーティングスは現在、編集中である。また平成18年3月には、中国から専門家11人を招いて「日中高等教育研究会」をおこない、最近の中国の高等教育の発展と日本との比較について討論をおこなった。 (3)政策シミュレーションとして、研究者および文部科学省における高等教育行政関係者を交えて、『高等教育政策ワークショップ』を開き、一つめのトピックである特に高等教育ファンディングを中心として、集中的な議論をおこない、ディスカッション・ペーパーとしてまとめた。
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