2009 Fiscal Year Annual Research Report
大気・陸上生物・海洋圏に係る温室効果気体の全球規模循環の解明
Project/Area Number |
17GS0203
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中澤 高清 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授 (30108451)
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Keywords | 温室効果気体 / 二酸化炭素 / メタン / 一酸化二窒素 / 酸素 / 物質循環 / 同位体比 / 氷床コア |
Research Abstract |
本研究は、CO_2、CH_4、N_2Oを対象として、発生・消滅プロセスや人為・自然的要因による変動を明らかにし、人為起源温室効果気体の収支とその変動を理解する事を目的としている。今年度の研究実績の概要は以下の通りである。 1.大気中のCO_2、CH_4、N_2O、CO、O_2の濃度と同位体比の地上・航空機・船舶観測を継続実施し、データの蓄積を図ると同時に、これまでに取得したデータとともにデータベース化した。また、詳細なデータ解析を行い、全球的な分布と変動の実態を明らかにし、その原因を循環と大気輸送の観点から考察するとともに、近年におけるCO_2、CH_4、N_2Oの全球収支を評価した。さらに、アルゴフロートおよび船舶観測からのO_2データを解析することにより、表層海洋における溶存O_2と生物活動および物理過程の関係を明らかたし、大気中O_2濃度への影響を考察した。 2.全球大気輸送化学モデルを用いて、CO_2、CH_4、N_2O、CO濃度のシミュレーションを実施し、地上・航空機・船舶・大気球による観測結果と比較することにより濃度変動の原因を明らかにした。また、大気微量成分のデータ同化システムを用いて、大気中CO_2濃度およびフラックスのデータ同化を行った。CH_4については、濃度と同位体比(δ^<13>C、^<14>C、δD)の全球シミュレーションを実施し、時間空間変動の原因を明らかにするとともに、インバージョン解析を行い、近年における放出・消滅源強度の地理的分布を推定した。 3.第II期ドームふじ深層氷床コアの分析を完了させ、本研究で確立したコアの絶対年代にしたがって過去72万年にわたる大気組成変動の概要を復元するとともに、氷期-間氷期あるいは亜氷期-亜間氷期変動の原因を考察した。
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Research Products
(124 results)
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[Presentation] CONTRAIL-Transport Model Intercomparison(TMI) : analysis of CO_2 concentrations in the UT/LS region2009
Author(s)
Patra, P. K., Y. Niwa, Y. Sawa, M. Ikegami, R. Imasu, T. Maki, T. Machida, S. Maksyutov, H. Matsuenda, T. Nakazawa, T. Oda, M., Takigawa
Organizer
8th International Carbon Dioxide Conference
Place of Presentation
Jena, Germany
Year and Date
20090913-20090919
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