2008 Fiscal Year Annual Research Report
成体脳神経幹細胞の活性化とニューロン新生:その制御機構の解明と可視化技術の開発
Project/Area Number |
17GS0317
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡野 栄之 Keio University, 医学部, 教授 (60160694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柚崎 通介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40365226)
山嶋 哲盛 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60135077)
澤本 和延 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90282350)
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Keywords | 神経科学 / 発生・分化 / 細胞・組織 / 再生医学 / 動物 |
Research Abstract |
蛍光蛋白トランスジェニックマウスを用いた、神経新生の遺伝子制御メカニズムの解明 神経幹細胞マーカーとして最も広く使われているNestinのエンハンサー及びプロモーターによってオレンジ色蛍光蛋白Kusabira-Orange(KO)の産生か制御されるトランスジェニックマウス(nestin/KO Tg)を作製し、それぞれのラインについて、KO蛍光の発現パターンが内在性nestin遺伝子の発現をどの程度正確に反映しているか検討した。その中でベストと思われるラインを、抗Nestin抗体を用いて免疫組織・細胞学的に更に詳細に調べた。平行し、幼弱神経細胞特異的な発現をドライブするdoublecortin(DCX)遺伝子制御領域を用いて緑色蛍光蛋白EGFPの産生を制御するDCX-EGFPトランスジェニックマウスをアメリカGENSATプログラムより導入し、B6マウスとかけ合わせて戻し交配を行った。更に、これら2種類のマウスをかけ合わせてダブルトランスジェニックマウスを作製し、8週齢マウス脳におけるこれら2種類の蛍光の分有を調べた。 Musashilターゲット・PABPの同定とその結合の解析、musashil遺伝子発現レポーターコンストラクトの作製 Musashilのターゲットとして、我々は新たにPoly(A)Binding Protein(PABP)を同定し、また、その結合に関しては、MusashilがeIF4F複合体の構成因子の1つであるeIF4Gと競合することを示した。 平行して、musashi-1遺伝子座を含むBacterial Artificial Chromosome(BAC)中のmusashi-1コーディング・シークエンスをレポーター遺伝子に置換し、musashi-1遺伝子の発現制御を蛍光レポーターでモニタリングできるコンストラクトを作製した。
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Research Products
(5 results)