2017 Fiscal Year Annual Research Report
保育実践記録活用システムがカリキュラムマネジメント力向上に及ぼす効果に関する研究
Project/Area Number |
17H00055
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 孝尚 神戸大学, 附属幼稚園, 副園長
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | カリキュラム・マネジメント / 記録 / ドキュメンテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 幼稚園現場において幼児教育の質を向上させるためには、教師の実践力とカリキュラムマネジメント力の向上が不可欠である。これらの取組を行う際に重要なツールとなるのが保育記録である。保育記録を書くこと、保育記録を使って子どもの学びを発信・共有することなどの取組を通して、子どもの内面理解を深め、子どもの事実を基に自らの実践を振り返り、次の実践に生かしている。一方で、これらの積み重ねをカリキュラムの改善につなげることも大変に重要である。平成28年度には、科学研究費補助金(奨励研究)を受け、保育記録をカリキュラム改善につなげるシステムをモデルとして構築した。 本研究では、平成28年度に構築したシステムを継続運用し、カリキュラムマネジメント力向上に及ぼす効果を明らかにすることを目的とする。 ○研究方法 ①これまでカリキュラムを改善する根拠として使用した記録の種類、記録の活用方法、改善の過程における教師のかかわり方、結果として改善された点等、カリキュラムの改善の実態を比較検討し、改善状況の違いを明らかにする。 ②平成28年度明らかになった課題をふまえて改善し、保育実践記録活用システムを継続して実施する。 ③保育実践記録活用システムがカリキュラム改善案の根拠として使用した保育実践記録(ドキュメンテーション、実践記録)の質の変化を検証する。 ④保育記録活用システムの効果を、カリキュラムマネジメント力向上の観点から検証する。 ○研究成果 保育記録(ドキュメンテーション、実践記録)をカリキュラム改善に直接使用できるように書式の改善を行い、新しい書式で記述することで、カリキュラム改善の根拠に保育記録が位置づき、その関係も明確に示せるようになった。また、保育記録の記述内容がカリキュラムの改善に資するものに変容した。
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Research Products
(2 results)