2017 Fiscal Year Annual Research Report
評価手法を用いた力を伸ばすアクティブラーニング授業の実践と授業開発モデルの作成
Project/Area Number |
17H00060
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Research Institution | 三重県立宇治山田商業高等学校 |
Principal Investigator |
藤本 英彦 三重県立宇治山田商業高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | アクティブラーニング / ポートフォリオ / 評価手法 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. はじめに アクティブラーニングは、従来から行われてきた「受動的な学習」から「能動的な学習」への「質的変換」を目的とした学習の仕方をいうものである。能動的な学習においては、学習してきた知識を活用し、周囲と協力して課題解決を図ることで、コミュニケーション能力や知識の活用能力などの力を育成できると考える。 2. 課題設定 課題設定は、教師側が育てたい力を明確にし、育てたい力を育てるにふさわしい課題設定を行う必要がある。取組における育てたい力を、経済産業省が示す社会人基礎力(アクション・シンキング・コミュニケーション)とし、課題の設定を大きく3つに分類した。年間を通して設定する「年間課題」、年間課題を解決ずるために4~6名のチームを編成し、チーム内の話し合いで設定する「チーム課題」、チーム課題を解決するため毎時間メンバーがそれぞれ役割分担する「授業課題」である。 3. 評価方法 年間を通してポートフォリオを使った評価を実施した。ポートフォリオとして、チェック項目を設定した自己分析チェックシートを、年度当初に生徒側に提示した。作業日誌や授業内で作成した成果物をファイリングし、学期の終わりには自己分析チェックシートの各項目で、クリアしたと思われる内容にチェックを入れ、その根拠となる資料とのナンバリングによって関連付けて示させた。 4. 取組の成果 自己分析チェックシートを年度当初に示したことで、取組の中でどのようにすれば力を付けることが出来るのかが明確となり、それを意識しながら作業日誌の記載を行ったことから、自身の授業に対する取組を振り返ることが出来、チェック項目に対する根拠をしっかり示していた。教員による評価は、38名中20名に根拠が甘く、クリアとして認められないものが存在したが、38項目中平均1.5と少なく、残り18名に関しては、すべての項目で認めることが出来た。以上のことから、評価により生徒の力を育成できたものと考える。
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Research Products
(2 results)