2017 Fiscal Year Annual Research Report
実生活に生かすことばの力をはぐくむ国語科学習活動の創造の研究
Project/Area Number |
17H00100
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Research Institution | 筑紫野市立 筑山中学校 |
Principal Investigator |
松尾 紀子 筑紫野市立 筑山中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | ことばの力 / コミュニケーション / 対話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では段階性をふまえた「自己内対話」と「他者との対話」の往復及び, 文章化する活動を通し, 実生活に活かすことばの力をどのようにはぐくむかを解明しようとして研究を行った。 手だてとして, 1 映像資料等多種多様な教材を用い, 生徒が自己の課題を認識し, 「対話」を行う必要性をもたせるため, 小集団での交流活動を行い, その内容, 様子を小集団, 他学級にも視聴させ, さらなる問を起こしたり, 学びを深めたりするために, タブレットにて録画, 再生する。 2 「話す・聞く, 書く, 読む, 伝統的な言語文化」の領域での実践を行い, 子どものアンケートやワークシート, VTR, 発話プロトコルにより, 研究前後の子どもたちの変容を比較・分析することで手だての有効性の仮説検証を行う。 を用い, 具体的には, 以下の三つの活動を行った。 ○「おすすめの本を紹介しよう―ミニビブリオバトルに挑戦!―」 ○「詩のおもしろさを味わおう」 ○「読みやすい字で祝儀袋の表書きを書こう」 以上により, ○小集団での対話活動の際, 他の小集団の対話を即時視聴することで, 対話における視点の大きな広がりや内容の深まりが顕著にみられた。 ○活動を重ねていくに従い, 最初の自己内対話の段階で, 多角的な考えを形成したり, より効果的に相手に伝えるための内容や表現について考えたりすることができた。 という成果を見ることができた。
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