2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H00126
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
桒原 智美 東京学芸大学, 附属世田谷中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 野外炊事 / 災害 / 中学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
災害を意識した中学生の野外炊事実践授業の場を設定。中学生が短時間でも学校活動の中に野外活動を取り入れることで、協働の意識ややる気、自分のすべきことを考えることにつながるかを、活動評価およびアンケートの分析により明らかにした。効果的な授業実践の実現のために授業の効果測定も実施し、数値でとらえ授業のありかたを考察した。 ICT機器を活用した教材の効果をコントロール群において測定し、効果的「指導技法」を提案。野外炊事の中学校における効果を数値で測定し、野外炊事を取り入れた授業を根拠を持って紹介することを目的とする。野外炊事をおこなった群26名と実施なし群130名で、授業実施の効果を測定。授業内容についてのアンケートは作成、授業の効果測定は東京大学研究室大塚氏作成アンケートを使用。 研究対象 : 都内中学生、3年生130名(男子65名 女子65名)と東日本大震災をきっかけに始めた総合学習「生活を科学する」講座受講者26名の計156名。受講者は平成29年4月から11月の総合学習20時間内で時間と資材が限られている震災を意識してメニュー考案、防災センターで災害シミュレート体験、9月野外炊事実施。調査は授業実施終了後の12月実施。 研究方法 : 1. 実際の野外炊事活動を含む授業20時間実施群のほかに、コントロール群として、2. 静止画像と野外炊事についての説明の音声、生徒が活動する野外炊事動画を入れた映像作品を観る群、3. 生徒が活動する野外炊事動画を入れた映像作品のみを観る群、4. 静止画像と野外炊事についての説明の音声のみを与える群、5. 情報を与えていない群、に分け、自由記述法による評価とアンケートを実施。 研究結果 : 能動的意欲は1.の実際の野外活動実施群は高かった。知識テストは静止画で野外炊事について説明した教材を使用した群が1.と同レベルで高得点であった。 野外炊事実施に即したICTを活用した説明教材の取り入れ方を精査することが今後の課題である。
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Research Products
(1 results)