2017 Fiscal Year Annual Research Report
三角ブロックモデルとICTを活用した中学校の方程式指導における実践研究
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17H00143
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
青谷 章弘 広島大学, 附属東雲中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 方程式の利用 / 三角ブロック / ICT活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的 「方程式の利用」においては, 文章題から数量関係を見出し, 方程式として表現する過程を指導する。数量関係を可視化する「三角ブロック」を用いることで, その過程を構造的操作におきかえることができる。本研究は, 「三角ブロック」を用いて, どのような生徒でも方程式をたてることができるようになる授業展開の開発および授業実践を目的とした。また, 上記の操作をタブレット端末上で簡便化し授業展開を効率化することが可能であることから, 本研究はICT活用の側面を持つ。 「三角ブロック」は, 広島大学工学研究科・平嶋宗教授が算数文章題指導のために提案したものであり, 中学校数学の文章題指導における事例は本研究が初となる。 2. 研究方法 (1) 先行研究調査 (2) 「方程式の利用」における指導計画, 授業展開と扱う文章題の検討, 生徒評価基準の作成 (3) 「三角ブロック」をタブレット端末上で操作するためのアプリケーション開発(平嶋宗教授との共同開発) (4) 授業実践・分析 3. 研究成果 (1) 必要十分の機能を持つアプリケーションを開発し, 新たな授業展開が可能となる視点を獲得した。 (2) 「三角ブロック」を用いる効用として以下の2点を明らかにした。 ・方程式を作る過程を生徒が説明することができる。 ・方程式を作る際の見通し(どの数量を文字でおけば方程式の作成が可能か)を議論する場面を設定することができる。 (3) 授業実践は勤務校の公開授業研究会で公開した。
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