2017 Fiscal Year Annual Research Report
算数科における, 資質・能力の向上を目指した授業の創造
Project/Area Number |
17H00161
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Research Institution | 福山市立高島小学校 |
Principal Investigator |
槙埜 裕子 福山市立高島小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | “実験計画書” / 資質・能力 / 教科横断的 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 理科教育で進めてきた, 児童が自ら考え学ぶ“実験計画書”を活用した学び方を, 理科教育だけでなく教科横断的に広げていくことを目的として行った。 この“実験計画書”の考え方をもとに, 具体的には第5学年の算数科「整数の性質」の単元で計画・実践・分析・検証することを試み, その有効性を確認することができた。そこでは, 実験計画書を立てたように, 単元の最終内容を示し児童自身に単元を逆向きに設計する授業を実践した。この実践を通して, 算数科においても, 児童自身で目的意識をもって授業を計画・実行し自ら課題を発見し解決していこうとする資質・能力を育成することが可能であると示すことができた。この実践については, 「新しい算数研究8月号」2017年8月(東洋館出版社)に公開した。 他単元の授業実践においても, 常に児童が単元の終末を意識し, 課題に対して課題意識をもって主体的・対話的に学習に取り組み, 既習の学びを深い学びへと転換していった。同時に理科・算数科だけでなく他の教科でも児童にこのような学習態度が形成されつつあった。つまり, アクティブラーニングを通して今日求められる資質・能力の向上に向けた研究となった。 さらに, この授業実践をもとに全職員にこの授業の取り組みを広げていくために, 校内全体で継続的に資質能力の育成に向けた授業を展開していくのに必要な校内研修の進め方について研究者に示唆を仰ぎ, 共同で「成功する校内研修の進め方」を出版し, この研究を広く広げることを試みた。
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Research Products
(2 results)