2017 Fiscal Year Annual Research Report
木質廃材活用を通じたバイオマス資源サーマルリサイクルに関する学習活動の実践研究
Project/Area Number |
17H00165
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
浅田 儀博 大阪教育大学, 附属平野中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 生活を工夫し創造する能力 / カーボンニュートラル / サーマルリサイクル |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的 技術・家庭科(技術分野)において, 循環型社会における再生可能資源のリサイクルのあり方およびカーボンニュートラルとして資源を計画的に育て利用することの重要性を理解する学習活動を開発するために, バイオマス資源のサーマルリサイクルに関する学習活動を実践した。具体的には, 技術分野でのものづくり活動により発生した木質廃材を用いて燃料用ペレットを製造して, 技術室の暖房に利用する中で生徒の理解を促すこととした。 実験授業の実施 バイオマス資源の熱利用を通して, 循環型社会づくりに向けた省資源・省エネに関する技術についての理解を深める教育実践を行い, 循環型社会における再生可能資源の循環利用に関わる基礎的知識(カーボンニュートラルなど)の定着や, 生徒各自が考える省エネ活動を考えさせ, 生活を工夫し創造する能力を評価する。評価の方法としては、事後のアンケート調査から読み取った。 まとめ 生徒たちは、「エアコンやファンヒータの暖かさと違うね」「炎のゆらめきに癒やされる」などと話していた。また、燃料に技術教室内でゴミとして集められた端材や屑であることにも驚いていた。 そして、カーボンニュートラルの考え方や木質バイオマスについて学んだことを踏まえて、循環型社会や再生可能資源の利用について記述していた。以下にその一部を記す。 「かんなくずやのこぎりのくずなどを使えるので、とても優れものだと思います。いらなくなったゴミ(木くずなど)を、外に捨てるより、それをストーブの中に入れて、そのゴミの力で技術室が温かくなると思うと、自分たちが出している木のゴミも大事にしないと思いました。」 このように、多くの生徒が木質廃材利用したストーブ暖房に興味を持ち、環境にも優しい活用法であることを記述していた。
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Research Products
(2 results)