2017 Fiscal Year Annual Research Report
センサとプログラミングから子どもの自動化の世界を拓く技術の未来の学力養成
Project/Area Number |
17H00198
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Research Institution | 愛知県春日井市立西部中学校 |
Principal Investigator |
森下 拓哉 愛知県春日井市立西部中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | センサ / 自動化 / プログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は中学3年生生徒を対象として、「センサとプログラムから子どもの自動化の世界を拓く技術の未来の学力養成」という題の実践研究である。私たちの生活する社会は日々、進化し、利便さを追い求め様々な製品が開発されているが、子どもたちの認識としては「使いやすい」「便利になった」という認識がほとんどである。実際にセンサとプログラムがどれだけ身の回りで役にたっているか、身近になっているかを実感する生徒は少なく、それらの働きによって今の生活が成り立つことを理解させるために、さらには今後も発展していくであろう自動化の世界を意識させるためにこの実践研究に取り組んだ。 実践研究の第一の方策としては、授業の中で「ビュートレーサー」「ミューロボ」を扱うことで、赤外線による物との距離の認識やセンサが読み取る数値の時間変化を学習し、センサが周りの環境を常に読み取り、その変化によって動作を変える(プログラムが組み込まれている)ことを体感させることであった。第二の方策としては、タブレットを用いて「加速度センサ」「ジャイロセンサ」に触れ、センサが切り開く未来を体感させることであった。実践研究の結果、中学生3年生は授業を通してセンサを身近に感じ、それが生活をより良くしていることを認識することができた。加えて、今後の自動化技術の発展方向に対する意見を豊かにもつことができた。 本研究の成果及び検証の機会としては、まず2017年8月に研究の中間発表を愛知教育大学で開催の研究会で発表した。その後、2018年2月静岡市で開催の研究会に集まった全国各地の技術科教員のうち本研究に関心をもった教員に内容を詳しく説明した所、「限られた時間の中でセンサとプログラムの関係を深める教材であり、追実践したい」との評価を得た。今後は、そういった要望の方々へのケアを含めて、各地の研究会で報告し、研究および実践を広めていきたい。
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Research Products
(1 results)