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2017 Fiscal Year Annual Research Report

かげのしくみに着目した「月・惑星の運動」の系統的な学習プログラムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 17H00201
Research Institution北海道立教育研究所附属理科教育センター

Principal Investigator

柳本 高秀  北海道立教育研究所附属理科教育センター, 主査

Project Period (FY) 2017
Keywordsかげのしくみ / 系統的な学習プログラム / 月・惑星の運動
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、かげのしくみに着目した月の満ち欠け、食現象、惑星の視運動等の「月・惑星の運動」の系統的な学習プログラムを新たに開発するための基本的知見を得ることである。
研究方法では、小・中学生、高校生に対する質問紙調査、面接調査を行った。児童・生徒が持つ、「月の満ち欠け」、「食現象」、「惑星の視運動」に対する理解の特質を、これらの調査から明らかにした。これまでの授業実践の評価に基づき、空間認識を高める具体的内容として、アメリカやイギリスの理科カリキュラムに見られる「観察活動」、「光とかげ」、「相対運動などのモデル化」を導入した授業を開発、試行した。授業後、その評価を行い、児童・生徒の空間認識の変容について調査した。
小学生の月の満ち欠けに関する調査からは、月の反射の認識が低い実態、中・高校生の食現象に関する調査からは、多くの生徒に、「日食」現象を「月食」現象の混同や、食現象と月の満ち欠け現象を混同している生徒が多数見られた。また、食現象を立体的に捉えた正答が非常に少ない実態が明らかとなった。
空間認識を高める具体的内容である「光とかげ」、「相対運動などのモデル化」などを導入した授業として、小学校では月の満ち欠け現象に関して「2種類のかげ(影、陰)」に着目した授業実践を行った。2種類のかげの区別の内容を中心に、観察活動やモデル化などを密接に関連させた授業展開を行った結果、3割程度だった月の満ち欠けに関する理解度が、授業後には、約8割へと大幅に増加した。加えて、中・高校生への「食現象」、「惑星の視運動」に関する授業実践でも、物体によってできる『影』と物体そのものにできている『陰』、また陰と影を結ぶ空間にできる『隠』の3種類のかげの区別や、立体的なモデル化を密接に関連づけることで、多くの生徒に視点移動能力の発達傾向が見られ、系統的な空間認識能力の高まりが確認できた。

Research Products

(4 results)

All 2018 2017 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 地球領域における深い学びと表現力2018

    • Author(s)
      柳本 高秀
    • Journal Title

      理科教育センター研究紀要

      Volume: 30 Pages: 36-41

  • [Presentation] 科学的な思考力・判断力・表現力を育成する授業2017

    • Author(s)
      柳本 高秀
    • Organizer
      日本理科教育学会
    • Place of Presentation
      福岡教育大学(福岡県)
    • Year and Date
      2017-08-05
  • [Book] 理科教育論研究(第18章 かげのしくみに着目した天文の指導)2017

    • Author(s)
      柳本高秀(大髙泉編著)
    • Total Pages
      15
    • Publisher
      協同出版
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/

URL: 

Published: 2018-12-20  

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