2017 Fiscal Year Annual Research Report
中学校技術科における知識の統合的側面に着目したルーブリックに関する研究
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17H00221
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西本 彰文 熊本大学, 教育学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 知識の統合 / 技術・家庭科 / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 中学校技術・家庭科技術分野「評価と活用場面」における生徒の知識の統合を促進させるパフォーマンス課題として不完全構造問題を設定し, その設計指針として参照可能な教師向けルーブリックの試案作成を行った。 本研究で作成したルーブリックは, 高等教育向けのAAC&UのVALUERUBULICやルーブリックバンクを活用し, 1~3学年のそれぞれの「技術を評価し活川する場面」後に到達すべき生徒の姿を記述した。 ルーブリックには, 技術・家庭科技術分野の各内容の最終場面に設定される「技術を評価し活川する場面」を対象とし, “材料と加工の技術”, “生物育成の技術”, “エネルギー変換の技術”, “情報の技術”, “統合的課題”, “経験とのつながり”, “他教科とのつながり”, “転移(生活にいかす)”の8項目で構成した。 本研究で作成したルーブリックをパフォーマンス課題の設計指針としてF中学校で実践について検討を行った結果, 生徒の知識統合的な側面に着目し, 生徒自身がこれから技術科を学ぶ補助ツールとして使川する場合, 作成した教師川ルーブリックだけでは、不十分で、生徒川ルーブリックが必要となることが、示唆された。一方で, 筆者らが実践において開発や導人を行っている, ICEモデル(Sue 2013)や, 氷山モデル(内田ら2017)との親和性が高く, パフォーマンス課題の設計指針として十分活川可能であることが示唆された。 本取り組みの結果, 「技術を評価し活川する場面」におけるパフォーマンス課題の設計指針として有川なルーブリックが作成可能なこと, 統合的側面に着目した場合, 本ルーブリックと対になる生徒用ルーブリックの作成が必要なことが示唆された。
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Research Products
(2 results)