2017 Fiscal Year Annual Research Report
IoT技術を用いた鳥害防除に有効な擬似鳥型マルチコプターの開発
Project/Area Number |
17H00384
|
Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
脇部 政利 独立行政法人国立高等専門学校機構鹿児島工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員
|
Project Period (FY) |
2017
|
Keywords | IoT組込み技術 / マルチコプター / リアルタイム映像配信技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、環境変化の影響により都市部や住宅地では鳩やカラスなどの数が増え、糞害や騒音被害があり、農村部の田畑ではスズメ、鳩、カラスによる農作物の被害は農家にとって深刻な問題となっている。糞による二次被害としては、悪臭や害虫の発生の誘発なども引き起こす。間接的被害は、放置しておくと拡散してしまう恐れもあり、農産物などに悪影響を与えるなど深刻な問題となっている。鳥害は、農産物に悪影響を与えており、農業者の経済的損失のみならず、営農意欲の減退のなど、被害額以上の影響を地域に及ぼしており、深刻な状況が続いている。 本研究目的 : IoTを用いてリモート制御で鳥害防除が可能な擬似鳥型マルチコプターを開発することを目的とした。 研究方法 : 田畑の四隅にマーカーを設置し、目的地に向かって自走制御で巡回しスズメを追い払うプログラム開発を、Parrot社のARDroneSDK3の3.9.2ver、3.13verを開発ターゲットとし, 擬似鳥型マルチコプターの組込みマイコン部にカメラ・センサ・リアルタイム映像を含む送信部プログラムを組み込み、操作側のパソコンの受信部にプログラムを開発し、操作側でリアルタイム映像・センサのデータを受信して、離れた場所から操作可能にするリモートプログラムの開発。次段階的では、3Dプリンタでプロペラ、細部の部品と擬似鳥(両翼140cm)を製作して、離れた場所からパソコン・タブレット等で擬似鳥型マルチコプターをリモート制御で操作して、除去効果があるか、実地検証で課題を見つけて全体的に改良していく。 研究成果 : 製作した擬似鳥型マルチコプターは、重量が重く自作のプロペラでは、プロペラ音と風圧が大きくなり、結果的にプラスの除去効果があったが、マルチコプターの充電の磨耗が著しく、同時に筐体の操作が困難となり安全性の課題が見出された。擬似鳥での除去効果の有効性の判断も困難であり、今後も安全性に顧慮して、実地検証を行う。実施検証には、多くの条件つきの環境下でないといけないが、この実地検証もとに、長時間の運用をした場合のさらに人間にとって安全に運用できるように研究をする
|