2017 Fiscal Year Annual Research Report
工業高専の学生に農工連携に関する教育を行うための施設の開発
Project/Area Number |
17H00416
|
Research Institution | Asahikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
川江 修 旭川工業高等専門学校, 技術創造部, 技術職員
|
Project Period (FY) |
2017
|
Keywords | 植物工場 / 農工連携 / 遠隔センシング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 本研究の目的は、工業高等専門学校の学生が実際に植物を育成しながら、工業と農業の連携を学ぶことができる農工連携教育研究システムを構築することである。 研究方法 : 複数の植物育成装置によって構成される農工連携教育システムを作製する。各植物育成装置は、植物の育成スペース、気温、湿度、CO_2濃度などの情報を計測するセンサー装置、照光システム、調温システム、散水装置、CO_2発生装置を基本構成とする。気温、CO_2濃度、照光量、散水量からなる植物育成条件は、事前に設定することによって自動制御される。実験は、各植物育成装置に異なった植物育成条件を与えて植物の育成状況を観察することで、植物育成条件が植物に与える影響を確認する。また、実際に植物育成装置を授業で使用するために、学生でも理解しやすいテキストを作成する。 研究成果 : 植物育成条件を設定することによって、条件による植物の育成状況を観察することができる農工連携教育システムを開発した。また、本システムの開発における副産物として、遠隔地における気温、湿度、CO_2濃度を無線で受信する遠隔センシングシステムを完成させることができた。このシステムは、広大な農地を有する北海道の農家に提供して、農業の効率化に寄与する予定である。本システムは、コンピュータ上で植物育成条件を変更すると、実際の植物の生育に差が生じるので、農業の経験のない工業高等専門学校の学生が植物育成に興味を持つきっかけにすることができる。今後、実際に授業で本農工連携教育システムを使用して、工業高専の学生が農業に対する理解を深める環境を提供する予定である。
|
Research Products
(1 results)