2017 Fiscal Year Annual Research Report
抗がん剤曝露防止に関する視聴覚教育資材ツールの開発
Project/Area Number |
17H00571
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西原 茂樹 岡山大学, 病院, 薬剤主任
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 抗がん剤曝露防止 / 視聴覚教育資材 / 医療安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 抗がん剤の取り扱いには、十分な注意が必要なため、平成26年には厚生労働省労働基準局から「抗がん剤等に対するばく露防止対策について」の留意事項が示されている。しかしながら、全国の医療現場では、その注意点が広く認識されているとは言えず、本研究では、抗がん剤の曝露について視聴覚的に学習できるタブレット教育ツールを開発することを目的とした。本研究は、抗がん剤に関する知識と安全管理意識を高めること目的としたものであり、臨床現場のニーズに則した、臨床上不可欠かつ、医療安全を通して社会に貢献できる研究である。本研究により、高度化、複雑化する薬物治療ならびに中小の医療機関における教育環境の提供として医療安全への社会貢献を目的とする。 【研究方法】 本研究では、タブレットやスマートホン対応の教育ツールを開発した。学習課題については、厚生労働省やがん薬物療法における曝露対策合同ガイドラインを基に作成し、作成手順としては、1. 学習課題の作成、2. Web公開とした。また、抗がん剤の点滴ラインなど、実物を見ることによって理解が深まると考えられる器具や物品に関しては、見本を作成し、実物を基にした教育資材も作成した。これまでの準備により、学習項目は以下のように設定した。 【抗がん剤曝露対策の必要性作成内容】 ・抗がん剤の種類・リスク分類の理解、取り扱いの注意点 ・抗がん剤曝露対策の器具紹介と取扱い方法 【結果】 本研究により“抗がん剤の取り扱いに関する教育資材”を作成し、看護師向けの説明会を開催し、使用した。そこで、参加者から抗がん剤の取り扱いに関して、正しい知識を習得出来、有用であったとの結果であった。そこで、今回の研究目的は達成できたと考える。
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