2017 Fiscal Year Annual Research Report
医学部人体解剖実習におけるiPadを用いた学習指導サポートシステムの構築
Project/Area Number |
17H00604
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
崎浜 吉昭 神戸大学, 医学部附属病院, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 人体解剖学実習 / iPad / ウェアラブルカメラ |
Outline of Annual Research Achievements |
人体解剖学実習において書籍だけでは人体組織の複雑な三次元的構造を理解することは難しく、教員および技術系職員を含めた現在の人数では、学生全体を十分に指導および技術的側面からのサポートが出来ていない現状があります。その結果として医学科学生の実習グループ間の理解度に差が生じております。そこで、解剖学実習書の手順にそったオリジナル映像を作成し、その映像に編集、解説を付け加えることにより、人体の三次元的構造をより分かり易く提示し、医学科学生全体の人体解剖学実習における理解度および実習効率の底上げを図る事を目的とした映像教材の作成に取り組みました。解剖学実習書に沿ってウェアラブルカメラおよびデジタルカメラを使用し様々な角度からの撮影をとり行い、それら出来上がった映像に動画編集ソフトを用いて音声解説および引き出し線、名称等の映像編集処理を行いましたが、想像以上に細部まで観やすい映像を撮る事が出来ました。その映像データを解剖学実習室専用のパソコンサーバーにおさめ、学生専用の閲覧用のiPadを解剖学実習室に設置する事としました。編集後の映像教材は、解剖学実習期間中に解剖学実習をとり行う医学科学生にのみ専用iPadによる閲覧を許可し、学外での使用は一切認めず使用管理についても実習用の映像教材が実習室の外へ流出することのないよう十分な配慮を行なう事としました。この度の実習期間は、約1ヶ月弱での作業となり腹側のみしか撮り終える事が出来ませんでしたが、撮影方法、映像編集方法についてのたくさんの課題に対しても、これから通年をかけてより分り易い映像教材として仕上げていく予定です。
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Research Products
(1 results)