2017 Fiscal Year Annual Research Report
健常人における血漿中エキソソームmiRNA測定系の樹立
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17H00683
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
石原 香織 国立大学法人長崎大学, 病院, 技術職員
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Project Period (FY) |
2017 – 2018
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Keywords | マイクロアレイ / エキソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】健常人においてエキソソーム中のmiRNAおよび血漿中total miRNAを測定し、比較検討することにより、健常人でのmiRNAの分布比率を割り出し、患者検体と比較検討する際のコントロールデータとする。 【研究方法】院内の健常人ボランティアの血漿中およびエキソソーム中のtotal miRNAを抽出し、マイクロアレイを用いて網羅的に解析を行った。EDTA血漿を2等分し、そのままの血漿測定用とエキソソーム分離用の血漿とした。マイクロアレイは3D-Geneを用い、変動miRNAの抽出を行った。また、全体的な傾向を見るために血漿中およびエキソソーム中のtotal miRNAの相関を解析した。 【研究成果】マイクロアレイの結果をglobal normalization行い、比較検討した。hsa-miR-4529-3pは血漿よりもエキソソームの方が有意に高く、hsa-miR-4730、hsa-miR-4532、hsa-miR-122-5p、hsa-miR-451a、hsa-miR-7975、hsa-miR-6765-3p、hsa-miR-5100は血漿よりもエキソソームの方が有意に低かった。それ以外の1327種類のmiRNAは有意な差は認められなかった。したがって、上記8項目以外のmiRNAについては、miRNAを解析する際に、エキソソームと血漿のどちらを用いても問題は認められない可能性が高いことが分かった。
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Research Products
(1 results)