2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H00721
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Research Institution | 神奈川県総合リハビリテーションセンター |
Principal Investigator |
森田 智之 神奈川県総合リハビリテーションセンター, 研究部, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2017
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Keywords | 活動量 / METs / 車椅子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的 : 本研究の目的は市販の距離計測器と活動量計を用いて車椅子走行距離と活動量を計測し、車椅子駆動距離と活動量の関連を明らかにすることである。 2. 研究方法 : 使用した機器はサイクルメーター(キャットアイ社製VELO9 CC-VL820)、スマートウォッチ(GARMIN社製vivoactive J HR)、活動量計(オムロン社製ActiveStylePro HJA-750C)、ウェアラブル(装着型)呼吸代謝計測装置(コスメデ社製 K4-b2、以下呼吸代謝計測装置)とした。活動量計では活動量としてMETsとエクササイズが記録された。研究は以下の3段階で実施した。 (1)施設入所している脊髄損傷者5名を対象に、サイクルメーター、スマートウォッチ、活動量計を用いて、車椅子距離と活動量を計測した。計測は各被験者につき3日間、8時から17時まで行った。 (2)研究2健常者1名を対象に活動量計と呼吸代謝計測装置を同時に装着し、6分間車椅子を駆動した。 (3)研究3在宅生活を送り、就労している脊髄損傷者5名を対象にサイクルメーターと活動量計を用いて車椅子駆動距離と活動量を計測した。また生活状況を記録紙に記録してもらった。 3. 研究成果 : 研究1では、サイクルメーターとスマートウォッチで計測できる距離に統計学的有意差を認めなかったが、サイクルメーターにおいて距離が長くなる傾向があった。サイクルメーターで計測した距離と活動量計で計測されたエクササイズには有意な相関を認めた。これにより距離を計測することでエクササイズの目安となることが示唆された。 研究2では、活動量計で得られたMETsは呼吸代謝計測装置で得られたMETsより有意に少なかった。これにより車椅子駆動では活動量計で得られるMETsは絶対値での比較よりも、相対的な比較に適していることが示唆された。 研究3では研究1と同様に駆動距離とエクササイズに有意な相関を認めた。また屋内で過ごした時間に比べて屋外で過ごした時間は有意にMETsが大きかった。これにより、外出が活動量向上に寄与することが示唆された。
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Research Products
(1 results)