2019 Fiscal Year Annual Research Report
Behavioral changes with crossmodal processes
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17H00753
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
渡邊 克巳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20373409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 通孝 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 拡張現実 / クロスモーダル / 行動変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の多感覚情報提示技術の進歩により、クロスモーダル知覚の研究は新たな局面を迎えつつある。特にクロスモーダル相互作用とその体験によって、感覚や知覚が変化するのみならず、より高次の身体知覚や情動などにも変化が起こり、その結果として行動や意思決定にも変化が現れることが明らかになってきた。本研究では、認知心理学におけるダイナミックな意思決定過程のモデルと行動変容の知見に、五感情報処理技術・VR(ヴァーチャルリアリティ)の分野の先端技術を応用することで、身体・認知能力を変化させるクロスモーダル人間拡張技術につながる知見の蓄積と高度化・体系化を行うことを大きな目的として研究進めている。 2019年度(および2020への繰越案件)では、様々なVR環境におけるクロスモーダル知覚の変化を、特に身体感覚の変化、身体所有感の変化、さらにそのような変化にともなう感情の変化などに関する研究をすすめた。また行為主体感に関する研究に関しても、行為主体感が外界の知覚に及ぼす影響を調べる研究を行った。2018年度の研究は既に、査読付き論文として複数公刊したとともに、学会での発表も積極的に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、行動計測と生理計測を効率的に行うための研究環境選定を行い、年度に本格的なデータ取得が取れる見込みができた。いくつかの研究計画の変更はあったものの、分担研究者と研究協力者の協力を得て、2020年度への繰越案件も含め、計画通りに進めることができた。その結果、VR環境におけるクロスモーダルな身体感覚の変化や感情の変化などに関する研究や、行為主体感に関する研究を進めることができ、概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2020年度までに繰越研究を継続したため該当しない。
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Research Products
(22 results)