2020 Fiscal Year Annual Research Report
防災と被災地復興の基盤を形成する地域災害資料・情報学の構築―国際比較の観点から―
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17H00772
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
バールィシェフ エドワルド 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (00581125)
阪口 哲男 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10225790)
照山 絢子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (10745590)
辻 泰明 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (30767421)
宇陀 則彦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50261813)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 災害資料 / 災害アーカイブ / 災害ミュージアム / 東日本大震災 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、COVID-19対応で延長した本科研プロジェクトのまとめの意味で海外視察調査に関する報告書を作成、刊行した。 具体的には、研究協力者である福島県の原子力災害被災自治体関係者を中心に、平成29年に実施した台湾・集集地震関係のミュージアムと遺構、平成30年実施したインドネシア・スマトラ沖地震に伴うアチェ津波被害関係のミュージアムと遺構、令和元年に実施したウクライナ・チョルノービリ原子力発電所事故関係のミュージアムと遺構、左記3カ国の視察調査に関する報告の執筆を求めた。併せて福島県における東日本大地震の被災資料・災害資料の調査研究から導き出された「震災遺産」概念、被災地で進められている「大字誌」編纂、被災直後の自治体が作成した模造紙の記録に関する論考の執筆を求めた。 また研究協力者を中心に、福島県双葉町において保全した震災資料のデジタルアーカイブを活用したシステム研究の成果について執筆を求めた。そして総括として、研究代表者である白井が今回の科研プロジェクトを通じて検討した「災害アーカイブ」概念についての論考を掲載した。巻末にに資料編として、ウクライナ国立チョルノービリ博物館の館長による同館の概要説明を掲載した。 最終的に、資料編を含めて14本の報告・論考を掲載できた。この報告書の作成・刊行によって、本科研プロジェクトの重要な調査研究成果を集約することができた。特にチョルノービリ原子力発電所やチョルノービリ博物館における調査成果は、2022年2月のロシア侵攻によるウクライナ戦争のため、二度と得ることのできないものとなり、貴重な知見となった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)