2018 Fiscal Year Annual Research Report
Social Movements at the Time of Crisis? Who Participates in Anti-Nuclear and Anti-Security Treaty Movements and Why?
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17H01005
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
樋口 直人 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (00314831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大畑 裕嗣 明治大学, 文学部, 専任教授 (10176977)
松谷 満 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (30398028)
原田 峻 金城学院大学, 人間科学部, 講師 (40733829)
佐藤 圭一 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (40757093)
永吉 希久子 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50609782)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 社会運動 / 反原発 / 反安保法制 / 震災 / 抗議サイクル / 抗議行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、大きく以下の4つを行った。 1.データのクリーニング、職業コーディング、郵送調査の自由回答データの入力、自由回答データのリコーディング。職業コーディングは、専門業者に委託して行い、それ以外は研究補助者に依頼して行った。 2.「ネット右翼とは何か」というシンポジウムを2018年6月30日に大阪経済法科大学で開催、120名が参加。合計で4本の報告を行った。ネット右翼のような出現頻度が低い対象に対して、大規模サンプルをもとにした分析は効果的であり、決定版といってもよい知見が得られた。そのため、分析結果は一般にも注目され、『朝日新聞』『AERA』『東洋経済』で紹介された。シンポジウムの内容をもとにした書籍「ネット右翼とは何か」を2019年5月に刊行予定で、現在校正中。 3.「3.11後の社会運動:8万人データによる検証」というシンポジウムを2019年1月27日に上智大学で開催、270名が参加。合計で7本の報告を行った。この報告をもとにした書籍を、2019年秋に刊行予定で、現在第一稿が出そろって編集作業に入っている段階。 4.分析結果の口頭発表。日本語だけでなく英語での報告も積極的に行い、英語論文として切り出せる論点を検討した。その結果、ジェンダーと社会運動に関して「ジェンダー化された動員構造」「運動参加をめぐるジェンダーギャップ」「ジェンダーギャップをめぐる質的仮説の検証」、運動参加に関して「非シンパ参加の論理」「抗議サイクルのミクロな基礎」「反原発と投票行動」といった論点を提示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目には、衆議院解散・総選挙の影響で社会運動参加に関する大規模サーベイの実施時期がずれこみ、データクリーニングまで至らなかった。2年目には、1年目に終わらなかった調査データの処理も終え、その後は予定通りに学会発表やシンポジウム、その書籍化が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
抗議サイクルと参加者の変化、非シンパ参加、ジェンダー化された運動参加など、必要な論点について、まだ検討が必要な非シンパ参加については学会報告を行うことで、論点を整理して執筆できる状態にする。すでに学会発表を経て執筆可能な状態になったものについては、今年度順次執筆を進めていく。
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Research Products
(31 results)