2019 Fiscal Year Annual Research Report
実環境中ウイルス検出用外力支援近接場照明バイオセンサシステム
Project/Area Number |
17H01048
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
藤巻 真 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 副研究センター長 (10392656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 隆之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 上級主任研究員 (10371048)
藤岡 貴浩 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (20759691)
守口 匡子 藤田医科大学, 医学部, 講師 (60298528)
白土 東子 (堀越東子) 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 主任研究官 (60356243)
宮沢 孝幸 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (80282705)
久保田 智巳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ付 (90356923)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | バイオセンサ / ウイルス / 免疫アッセイ / 抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究開発の目的は、環境中に存在するウイルスを検知して感染を予防することができるウイルスセンサの開発である。実環境中から捕集可能なウイルス量はごく微量であることから、センサには高い感度が要求される。これまでに我々は、外力支援近接場照明バイオセンサーにおいて、高視野角化による高感度化を図ってきたが、今年度の取り組みでは、磁気捕集する際の磁場の制御によって狭い範囲内にウイルスを捕捉した磁気ビーズを捕集できることに着目し、視野角が狭くても高感度でウイルス検出が可能となる系を開発した。また、近接場照明系に関して、導波モード励起に伴う近接場増強を発生させるチップにおいて、従来のSi層とSiO2層とからなる2層構造に対して、さらにその表面に高屈折率層を付与した3層構造とすることで、発生する電場強度をより強くできることも明らかにした。また、これまでは、金ナノ粒子による散乱光や蛍光ビーズによる蛍光を光信号として用いてきたが、量子ドットを標識として用いる取り組みを行い、量子ドット標識によるウイルス検出にも成功した。我々は、ノロウイルスを対象に、ウイルスをより効率良く捕捉するための抗体に関する研究も行ってきた。ノロウイルスのGIIグループを、株非依存的に広く認識する一本鎖ファージ抗体(12A11)の抗原認識の機構を明らかにする目的でIgGに変換して結晶構造解析を行ったところ、抗原認識領域のうちCDRH3は大きなループ構造を持っており、この構造が、ノロウイルスPドメインの奥の方に存在する、株間で変異の少ない領域にアクセスするために必要であると予想された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Molecular characterization of feline paramyxovirus in Japanese cat populations2020
Author(s)
Shoichi Sakaguchi, So Nakagawa, Satomi Mitsuhashi, Makoto Ogawa, Kazutoshi Sugiyama, Kenichi Tamukai, Rie Koide, Yukie Katayama, Takashi Nakano, Shinji Makino, Tadashi Imanishi, Takayuki Miyazawa, Tetsuya Mizutani
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Journal Title
Archives of Virology
Volume: 165
Pages: 413-418
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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