2017 Fiscal Year Annual Research Report
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17H01477
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 展也 九州大学, 農学研究院, 准教授 (00274522)
中静 透 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (00281105)
彦坂 幸毅 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (10272006)
平野 高司 北海道大学, 農学研究院, 教授 (20208838)
佐藤 保 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20353708)
村岡 裕由 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (20397318)
檜山 哲哉 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (30283451)
佐藤 永 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 北極環境変動総合研究センター, 研究員 (50392965)
市榮 智明 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (80403872)
小杉 緑子 京都大学, 農学研究科, 教授 (90293919)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで観測が行われてきたプロットにおいては、問題無く従前どおり観測が続けられている。データの蓄積にともない、特に、ミャンマーでは、これまで世界のどの研究でも見落としていた事実「違法伐採の影響による森林バイオマスの過大評価」が明らかになった。 設定予定のプロットに関しては、ベトナムにおける充実が特記に値する。プロットの数だけでなく、質(熱帯林では珍しい、高地における針葉樹林。しかし、ベトナムでは大きな面積を占める)の面でも、これまでの研究例が少ないという点で貴重であり、面積的にも必要不可欠である。 炭素循環研究で、メタン動態は極めて重要な研究項目である。ここまでの観測で、当初メタン動態の追跡を目的としていなかったが、いくつかのプロットで過湿環境が確認され、無視できない量のメタンフラックスの存在の可能性が現れた。メタンフラックス観測関連研究を開始することが絶対必要であり、急務であることが確認された。 DGVM関連の研究を進めるに足るデータが徐々に集積してきた。随時、DGVMの適用・未来予測シミュレーションの挑戦を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたプロットの開設が進展していないところ・遅れているところ、また、開設自体が見込め無さそうなところが出てきているのは事実であるが、当初想定していなかったプロットや、それほど進展を期待していなかったプロットで、驚くべき結果が得られている現状を鑑み、上記区分を選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
既に観測が行われているプロットにおいては、プロトコルに則り観測を続行する。 現在設定中のプロットに関しては、本年度前期を目途に設定完了する。 設定予定であるが現在未設定のプロットに関しては、他のプロットとの関係性を鑑み、このまま設定をあきらめるか、現地関係者とのコンタクトを始めるかを、本年度前期を目途に決定する。設定の努力を続けると決定したプロットは、本年度後期を目途に設定を完了する。 メタン動態の追跡を目的とする観測に注力したい。そのため、本年度中にメタンフラックス観測関連機器を揃え、観測を開始したい。 DGVM関連の研究を進めるためのデータ解析を随時進め、DGVMの適用・未来予測シミュレーションに挑戦する。
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Research Products
(5 results)