2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H01477
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 展也 九州大学, 農学研究院, 教授 (00274522)
中静 透 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (00281105) [Withdrawn]
彦坂 幸毅 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (10272006)
平野 高司 北海道大学, 農学研究院, 教授 (20208838)
佐藤 保 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20353708)
村岡 裕由 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (20397318)
檜山 哲哉 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (30283451)
佐藤 永 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), 研究員 (50392965)
市榮 智明 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (80403872)
小杉 緑子 京都大学, 農学研究科, 教授 (90293919)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素 |
Outline of Annual Research Achievements |
観測継続予定にあったプロットにおいては、プロトコルに則り観測が継続された。 本研究課題における設定予定であったほとんどのプロットにおいて、設定の最後の仕上げの段階が新型コロナウィルス感染拡大に見舞われた上、現在(2022年5月4日)においても状況が改善されず、まったく設定ができなかった。 ここ(2021年度)までの東南アジアのコロナ感染状況は、最終的なデータ収集、ひいてはサイト間の比較解析を不可能にした。一方で、例えば、ミャンマーにおける、ここまでのデータ集積などは、「違法伐採の森林炭素収支に対する巨大な影響」をあぶり出すことに成功し、個別の研究成果を挙げることに成功した事例となった。 炭素循環研究でメタン動態は極めて重要な研究項目であり、当初本研究で予定していなかったメタン動態追跡を開始する予定であった。しかし、これも、最終段階において新型コロナウィルス感染拡大の影響で結果的に完了することができなかった。 一方、研究の方向を我が国の森林における炭素収支研究にシフトした結果は、思いがけず大きな成果をおさめることができた。具体的には、これまで数十年に渡り国が公表してきた森林炭素蓄積の間違いを指摘し修正値を提示できたことである。この我が国における森林炭素研究は、国家戦略とも言える「脱炭素社会の実現」に大きく関係するものであり、現在も続行中である。本研究は、この重大な研究の端緒を切るにつながったという点で重大な意味を持ったと考えている。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)