2020 Fiscal Year Annual Research Report
デスモイド型線維腫症の病態に基づく診断、新規治療開発への学際的・国際的共同研究
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17H01585
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西田 佳弘 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (50332698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
莚田 泰誠 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40392146)
酒井 智久 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40821971)
青木 正博 愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, 分野長 (60362464)
松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | デスモイド / drug repositioning / オーラノフィン / 医師主導臨床研究 / 患者立脚型アウトカム / 国際共同研究 / CTNNB1 |
Outline of Annual Research Achievements |
(i)Pdgf-CreとCTNNB1exon3欠損マウスをかけあわせると皮下に線維芽細胞様腫瘍が発生し、デスモイドと類似した組織であることを見いだした。このモデルマウスにおいてSmad4をノックアウトすると腫瘍体積と重量が有意に低下し、TGF-bのシグナル経路がデスモイド腫瘍に対する治療標的となることを見いだした。 (ii)drug repositioningによって特定されたオーラノフィンについて、進行性デスモイド患者に対する特定臨床研究を立案し、研究者代表者施設での倫理委員会で承認を受け、単施設・単アーム・非盲検化臨床試験を開始した。現在14例の症例をエントリーし、安全性と有効性を評価することを目的として試験を継続している。 (iii) 進行性デスモイド患者に対するオーラノフィンを用いた特定臨床研究において、NIHで作成されたデスモイド患者報告型のQOL評価であるGODDESSの和訳版を用いて、評価を継続している。 (iv)国際的なデスモイド診療ガイドラインの改訂、および論文化をめざして欧米研究者と論文執筆とメール会議を開始した。国際共同デスモイド研究会議であるDTRFに参加して、デスモイドに関する最新の診療・研究情報を共有した。 (v) 研究代表者施設において、デスモイドに対するActive surveillance(AS:監視療法)の臨床成績を解析した。162患者168病変について94病変(56%)においてASが可能であり、積極的治療に移行する有意な危険因子は頸部発生と CTNNB1 S45F 変異であることを見いだした(Cancer Med. 2023;12(5):5245-5254)。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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