2017 Fiscal Year Annual Research Report
Multi-hierartchical Approaches to Kashubian Grammar on the Basis of a Newly Devised Corpus
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17H01641
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野町 素己 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (50513256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 惠子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10229726)
橋本 聡 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (40198677)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カシュブ語 / スラブ語 / 言語接触 / 言語変化 / 少数話者言語 / コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は現地協力者とともにカナダ・オンタリオ州のウィルノ、バリーズ・ベイ、ラウンドレイクで現地調査を行った。具体的には、約20人から自然発話の記録、例文を用いたアンケート調査をした。また、現地の変容する言語風景の分析を目的に、各地のカシュブ語およびポーランド語の表示、すべての墓碑名と碑文の記録を行った。この研究成果のうち、形態統語論における英語の特徴を分析した論文が査読誌Juznoslovenski filologに掲載決定となった。またカシュブ語の社会言語的側面を分析したBojan Belic氏(ワシントン大学)との共著論文もBELLS特別号にも掲載決定となった。加えて、第23回国際歴史言語学会で、Brian Joseph氏(オハイオ州立大学)はHenning Andersen氏の通時言語学への貢献に関する特別セッションを組織し、野町はカシュブ語の存在文の通時変化について論じた。また、第49回ASEEESでは環バルト海言語域における言語接触の観点からカシュブ語の文法構造を論じた。これらはいずれも2018年度に論文として専門誌に投稿予定である。その他、カシュブ語との比較材料として、オーストリアの少数話者言語ブルゲンラント・クロアチア語の資料収集と方言調査も行った。60人程度から発話資料を収集し、また質問形式のアンケート調査も行った。これらの資料を分析し、2018年度の国際スラヴィスト会議で報告を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料収集および研究成果の発表も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の反省を踏まえ、現地調査およびコーパス作成をより充実させていく。特に現地調査(西部方言と東部方言)を行う予定である。入力作業の継続に加え、新資料分析での知見と他のスラブ・ドイツ言語接触事例の比較研究に基づく国際会議を日本で開催する。
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Research Products
(22 results)