2020 Fiscal Year Annual Research Report
生産性と性能を両立する共有メモリ型大規模並列計算基盤
Project/Area Number |
17H01711
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
津邑 公暁 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 正裕 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (90283639)
塩谷 亮太 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (10619191)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 並列処理 / マルチスレッディング / 並行性制御 / トランザクショナルメモリ |
Outline of Annual Research Achievements |
TM(トランザクショナルメモリ)の活用が普及しない原因の一つに,TMの適切な利用方法およびTMを効果的に使用可能なプログラムが認知されていないことが挙げられる.したがって,TMに適したプログラミング技法の体系化が必要であると考えた.そこでまず,TMを使用して性能が向上するプログラムと向上しにくいプログラムについて調査した.その結果,グラフ処理に分類される一部のアプリケーションでは,TMの利用により速度が向上しづらく,場合によっては低下することを確認した.そこで,グラフ処理をどのように記述すればTMによって性能を引き出せるのかについて検討し,グラフ処理プログラムの適切な改変方法について検討した. また,HTM(ハードウェアトランザクショナルメモリ)でトランザクションを実行できなかった場合にSTM(ソフトウェアトランザクショナルメモリ)にフォールバックして当該トランザクションを再実行する,ハイブリッドトランザクショナルメモリ(HyTM)において,STMにフォールバックした場合に性能が低下するという,HyTMが根源的に抱える問題に対し,HTMのためのハードウェア機構をSTM実行に活用することにより高速化する手法を提案した.STAMP ベンチマークを用いて評価を行ったところ,既存のHyTMと比較して最大 15.0%,平均 3.4%の実行時間削減を確認した.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)