2018 Fiscal Year Annual Research Report
AI-based Japanese Short-answer Scoring and Support System
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17H01843
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
石岡 恒憲 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (80311166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯 恒憲 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (30243851)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自動採点 / 人工知能 / 自然言語処理 / 情報システム / CBT |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は国立情報学研究所が主催するタスク競争型の国際研究集会NTCIR-13のうち質問応答のサブタスク(QALab-3タスク)に我々の研究グループ(大学入試センター・九州大学合同チーム)で参加し、国内外11の研究機関が参加する中、横浜国立大学と並んでトップの成績を収めた。この回のコンペの課題は東大2次試験の世界史(過去5年分)における500字論述試験の自動採点であり、難しいタイプの記述問題を対象としている。ここでは指定された8つのキーワードを入れて解答する。今年は研究パートナーである九州大学システム情報科学院との連携をより強め、優秀な九州大学の学生とも協力し、システム性能の向上を目指した。人工知能隆盛の現在にあって、自然言語処理分野でよい成果を上げているリカレントニューラルネットワーク(RNN)やロングショートタームメモリ(LSTM)といったストーム型の言語モデルを使って採点を行う方法が有望であることがわかりつつあり、我々もその研究に追随している。またそのための環境を整備した。世界史などに比べ、より高度な判断による寄与の大きい現代国語などの自動採点を視野に入れて研究を進めている。成果については手書き文字認識の第一人者である中川正樹教授(東京農工大学)の招きによりカナダ・モントリオールで開催された国際会議ICPRAI2018で口頭発表した。また9月には日本テスト学会で、エッセイおよび論述解答試験採点に関する最近の話題と自動採点にむけた現在の技術水準について講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内のみならず、国際的な研究集会で成果を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
リカレントニューラルネットワーク(RNN)やロングショートタームメモリ(LSTM)といったストーム型の言語モデルを実装し、採点が難しいと思われる現代国語の問題を対象に自動採点システムの性能を評価する。 研究代表者がプロジェクトの総括やシステム設計を行い、研究分担者である九州大学の研究グループが採点エンジンの開発を主に担う。
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