2018 Fiscal Year Annual Research Report
Foreign Direct Investment and Environment in Africa
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17H01935
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
近藤 正規 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (30306906)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アフリカ / 環境 / 開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
アフリカの中でも経済的に重要な国の一つであるケニアにおいて、外資企業及び地場の大手企業の現地調査を行い、ビジネスの現状や環境に対する取り組みについてデータを収集した。その際、資源関連、製造業関連、インフラ関係などの分野別にデータを整理し、産業の種類による違いが調査結果に影響を与えないように配慮を行った。 また、中国の国営企業のアフリカにおける経済援助の現状と問題点についてはとくに重点的に関係者から情報を収集し、インフラ事業の環境に与える影響やケニア政府の財政に与えるインパクトについて分析を行った。 それ以外に、シンガポール、中国、インドにおいてもアフリカに投資を行っている多国籍企業を訪問し、その現状と環境管理に対する取り組みについて様々なデータを収集した。加えてこれらの企業のアフリカにおける投資とアジアの新興国における企業投資を比較し、アフリカの投資環境の問題も分析を行った。 具体的には、人材育成が進んでいないため、アフリカにおいては労働コストが割高になっていること、現地のNGOがアジアほど活発な活動を行っていないこと、現地政府の規制実施能力にかなりの限界があること、現地政府の中国政府に対する過剰な配慮が時に認められることなどの問題点が指摘された。また裾野産業が育成されていないことやインフラ整備が遅れていることなどの投資上における企業サイドからみた様々な問題点も具体的に明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究においては、アフリカにおける外資企業と地場企業の環境経営についてデータの収集を行っており、データの収集についてはほぼ予定通りの成果を上げることができた。 また、多国籍企業におけるアジアとアフリカにおける環境経営の姿勢の共通点と相違点についても、さまざまな切り口から明らかにすることができた。 加えて、多国籍企業でも日系、欧米系、華僑系、中国系のそれぞれにおいて、環境経営に姿勢の差があること、その差が投資先のアフリカにおいてはアジアにおいてよりも大きいことなどが明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
アフリカにおける地場以外のビジネスには、中国の国益企業に加えて、インド系の企業が多いことが現地調査で明らかになったため、今後はインドにおけるアフリカビジネスについても調査を行う。 また、多くの多国籍企業のアジアの中核拠点となっているシンガポールにおける現地調査を継続して行いたい。 加えてアフリカ本国においては、ケニアにおける調査に続いて南アフリカにおける同様の調査を予定しており、南アフリカに出張を予定している。
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