2019 Fiscal Year Annual Research Report
Beneficial association of spirituality/religiosity on psychological and physical health via allostatic adaptation.
Project/Area Number |
17H02171
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Research Institution | Foundation for Advancement of International Science |
Principal Investigator |
村上 和雄 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 主席研究員 (70110517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 美代 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 専任研究員 (90399329)
坂本 成子 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 専任研究員 (60419869)
大西 淳之 東京家政大学, 家政学部, 教授 (40261276)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヨーガ / アロスタシス / メタボローム解析 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,継続的なヨーガ瞑想実践が及ぼすアロスタティックな心身変容(動的適応)を分子レベルで明らかにすることを目的として、昨年度の実験データの解析を実施した。 ヨーガ群と未経験者群の生化学データでみる健康状態は両群間には有意差はなかったが、心理的項目による基礎データには違いが見出された。コヒーレンス感覚(SOC)尺度では視点取得,健康増進ライフスタイルプロフィール(HPLP-II)では精神的成長、身体運動、人間関係、ストレス管理などの各因子がヨーガ群の方が有意に髙かった。一方、気分指標POMSの疲労感は、ヨーガ群は実施前に未経験者群より高かったが、ヨーガ実施により差がなくなり、一過性のヨーガ瞑想で疲労感が回復されたことが示唆された。さらに、ヨーガ瞑想実践の主観にも有意差がみられ、ヨーガ群は呼吸への意識が髙く、身体的痛みについては低かった。共感性プロセス尺度においては、両群間で違いは見られなかった。簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQL)の結果では、植物性タンパク質、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、総食物繊維においてヨーガ群が未経験者群に比して有意に摂取量が多く、ショ糖の摂取が有意に少なかった。この結果からヨーガ群の被験者に特有の食生活があることがわかった。 一方、ヨーガ実施の効果をメタボローム解析でみたところ、RankProduct解析で同定された代謝産物Top20において、両群の共通因子8個、ヨーガ群に特徴的な因子5個、未経験者群に特異的な因子6個が見出された。また、40~60代のヨーガ歴が長い熟練者と未経験者間で行った遺伝子発現解析においては、先行研究で見出されたヘパリン結合性に関わる遺伝子やがん抑制遺伝子などが抽出された。 これらのことから、ヨーガ実践の長期的効果と本研究で行ったヨーガ瞑想法の短期的な効果それぞれに特異的な因子と共通因子が存在することが示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)