2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive study concerning legal issues of sexual diversity
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17H02244
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
矢野 恵美 琉球大学, 法務研究科, 教授 (80400472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立石 直子 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (00369612)
西山 千絵 琉球大学, 法務研究科, 准教授 (20633506)
内栫 博信 琉球大学, 法務研究科, 准教授 (30435200)
松村 歌子 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 准教授 (60434875)
谷口 洋幸 高岡法科大学, 法学部, 教授 (90468843)
宮尾 徹 琉球大学, 法務研究科, 准教授 (70597682)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 性の多様性 / LGBT / 性同一性障害 / 北欧 / 受刑者 / ハワイ / 家族 / 法科大学院 |
Outline of Annual Research Achievements |
①全体会議を複数回行い、各自の研究分担内容、研究推進方法等につき、意見交換を行った。②各自で分担内容に関する研究を行った。③研究チーム全体でハワイに関する性の多様性に関する立法状況、判例状況、ロースクールににおける取り組み等のインタビュー調査を実施した。④研究代表者がハワイ大学ロースクールにおける国際セミナーにおいて沖縄における性の多様性に関する動きについての報告を行った。⑤司法福祉学会第18回全国大会東京大会において、ワークショップ「性の多様性、家族・親子の多様性―多様なカップルが子をもつということ」を実施し、国内外、国連、学校等における婚姻平等、法的性別変更に関する状況と課題を比較法の観点を踏まえて報告を行った。⑥ジェンダー法学会第15回学術大会において、ワークショップ「トランスジェンダーと日本における『性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律』をめぐる諸問題」を開催し、日本の性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の現状と課題を確認した上で、国連の状況、北欧の状況、家族の問題、学校の状況、トランスジェンダー受刑者の問題等を報告した。⑦性の多様性と家族に関するドキュメンタリー及び婚姻平等に関するドキュメンタリーの上映を行い、併せて講演会を実施した。⑧研究成果の一部として矢野恵美「性の多様性と家族――スウェーデン、ノルウェーの法制度から」神奈川大学評論第88号(2017年)、齋藤実「フィンランドにおける性的マイノリティの現在(いま)」学習院法務研究第12号(2018年1月)等の執筆を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に全体で方向性を確認し、各自で研究を進め、下記のような成果を上げることができたため。メンバー全員でハワイにおける法制度についてのインタビュー調査を行い、2018年度の全体会において、フィードバックを行う予定となっている。2017年度には研究代表者、分担者等でワークショップを立ち上げて、司法福祉学会、ジェンダー法学会で学会報告を行い、その内容は各学会誌に掲載されている。学会報告を契機として、2018年度には代表者、分担者等で雑誌の特集への投稿も決まった。研究代表者が国際セミナーで報告を行った。ドキュメンタリーの上映・講演会等を実施した。研究代表者他、論文の執筆も行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度:①引き続き、各自の分担に関しての研究を進める。②全体会を実施して、2017年度の振り返り及び、今後の研究についての確認を行う。③研究チームで雑誌の特集に論文を掲載する。④海外から専門家を招聘し、婚姻の平等、性同一性障害特例法に関する国際セミナーを開催する。 2019年度:引き続き各自の分担に関して研究を進めながら、全体で意見交換を実施し、論文を執筆する。最終年度には、立法を中心に提言を行うためにシンポジウムを開催する。
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