2017 Fiscal Year Annual Research Report
メディア文化史における「1970年代」の戦後史位置の再考
Project/Area Number |
17H02307
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
日高 勝之 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (00388787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 豊 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (90461285)
富永 京子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70750008)
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70380144)
長崎 励朗 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (30632773)
藤巻 光浩 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (50337523)
米倉 律 日本大学, 法学部, 准教授 (20734726)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 1970年代 / メディア / 文化 / 社会運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1970年代のメディアと文化を検証し、高度成長とその一方で政治の季節、前衛などで特徴づけられる1960年代のメディア文化との異同や変化の具体的なありようを明らかにするのが主目的である。1960年代については、政治の季節との関連からメディア・文化表象の政治性、前衛性などを検証する先行研究が数多く存在する。また、1980年代文化についても、戦後史との関連で研究の蓄積が近年見られるようになってきている。だが、それらの時代の中間に位置する1970年代がどのような時代であったのか、メディアや文化がいかなるものであったのかはこれまで必ずしも十分に検証されてこなかった。本研究では、1970年代に注目し、メディア、文化と時代のかかわりを検証し、メディア文化史の視点から1970年代のありようを丁寧に検証するのが目的である。当該年度は、とりわけ戦後70年の流れの中での1970年代前後の時代の複雑さを、その要因と共に浮き彫りにするとともに、それが21世紀の時代にどのように反映しているか、継承されているか、一方で何が失われていったかなどを検証した。研究を進める過程で各メディア・文化ジャンル間の影響のありようの錯綜性、複雑性がより顕著に見いだせた。それらの研究成果の一部は研究発表等で明らかにしたと共に、次年度以降の共同研究の中でさらに精緻な形で成果を発信できるよう、今後の調査と研究に向けての課題の確認を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1970年代は複合的な要因から、複雑な性格を備えた時代であり、関連資料が膨大であることや本研究が取り扱うテーマ、ジャンルが多岐にわたるため。
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Strategy for Future Research Activity |
1970年代のありようをより広いコンテクストから探究すべく、幅広い資料収集、調査を行いながら、研究成果の作成を進めていきたい。
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Research Products
(1 results)