2020 Fiscal Year Annual Research Report
Inquiries into and Establishment of British Identity by William Camden and His Successors
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17H02317
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
高野 美千代 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10289811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正幸 山梨大学, その他部局等, 名誉教授 (90126649)
曽村 充利 法政大学, グローバル教養学部, 教授 (90171397)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | antiquarianism / Michael Drayton / Poly Olbion / Izaak Walton |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナウイルスの世界的な感染拡大など、諸事情により研究期間を延長して課題に取り組んできたが、本年度は最終的な取りまとめを行うため英国の研究協力者と面会し、これまでの取り組みについての振り返りと、今後継続すべき研究テーマについての打ち合わせを行うことができた。具体例としては、とくに研究が不足している貨幣学に関して、17世紀英国でいかに発展し、どのような意義を持つ好古学の領域であったのかを、引き続き共同研究の形で分析することとなった。 成果発表については、2023年5月の日本英文学会大会においてシンポジウムを開催する機会を提供された。そのため、2022年度後半より研究代表者・分担者である佐藤正幸教授・海外研究協力者Dr.アンガス・ヴァインの間で具体的内容の検討・議論を進めた。その際、新たに研究分担者として曽村充利教授に本課題に参画してもらい、好古学・歴史研究の一方法である伝記の研究に関して専門知識を提供してもらい、より幅広い視点からテーマにアプローチすることとなった。恐らく本邦初となる英国好古学研究を扱うシンポジウムを、国内最大級の学会にて開催するに至った。このことは今後の日本国内での好古学研究の発展に結びつく可能性をはらみ、本研究課題における重要な実績となったと考える。具体的には、本研究課題の17世紀英国好古学とブリティッシュ・アイデンティティ探求をテーマとして、ウィリアム・カムデンの『ブリタニア』におけるアイデンティティ探求の方法、好古学的叙事詩としてのマイケル・ドレイトン作_Poly Olbion_、書物史の観点からアプローチした紋章官ウィリアム・ダグデール作『聖ポール寺院の歴史』、アイザック・ウォルトンの『伝記』におけるアングリカン的人間像分析など、近世英国の好古学研究と歴史補助学に関して論考を発表した。この成果はあらためて書物の形にまとめたいと希望している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)