2017 Fiscal Year Annual Research Report
世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に
Project/Area Number |
17H02328
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
星埜 守之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10238743)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞島 一郎 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10251563)
中村 隆之 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20510085)
吉田 裕 東京理科大学, 工学部教養, 講師 (20734958)
小川 了 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (60124228)
久野 量一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70409340)
森元 庸介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70637066)
佐久間 寛 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80726901)
佐々木 祐 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90528960)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 比較文学 / 資本 / 世界システム / アフリカ / カリブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の開始年度である2017度は、アフリカ・カリブの反植民地運動に大きな影響をおよぼした黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』が刊行70周年を迎えることから、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)共同利用共同研究課題「『プレザンス・アフリケーヌ』研究 あらたな政治=文化学のために」との共催により、同誌を主題とする国際シンポジウム「『プレザンス・アフリケーヌ』研究:超域的黒人文化運動の歴史、記憶、現在』(8月22~24日、於東京外国語大学)を組織した。同シンポジウムには、18カ国61名から発表の応募があり、査読の結果8カ国20名の発表者が選出され、聴衆も含めて159名の来場者があった。その成果は、すでに『図書新聞』の対談や『ふらんす』(白水社)の特集を通じて社会的に発信されているが、最終的には、『プレザンス・アフリケーヌ』誌の特集号、およびAA研から出版される報告書にまとめるべく、『プレザンス・アフリケーヌ』誌の現編集長ロミュアルド・フォンクア氏の協力を仰ぎながら準備を進めている。また同シンポジウム開催とあわせてパリのケブランリー美術館が企画した「プレザンス・アフリケーヌ展:超域的黒人文化運動をめぐるイメージの軌跡」(2017年8月17~31日於AA研)のアジア初開催を実現した。さらに2018年3月18日~19日には、神戸大学にて共同研究会を実施し、上記シンポジウムを総括するともに、文化資本概念に基づく研究方針の共同討議、ネグリチュード運動とパン・アフリカニズム運動に関する研究報告を行った
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、2017年8月22日から24日にかけて東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用共同研究課題「プレザンス・アフリケーヌ研究 新たな政治=文化学のために」(研究代表者:中村隆之)との共催で国際シンポジウム「プレザンス・アフリケーヌ研究 超域的黒人運動の歴史・記憶・現在」を開催した(主要言語はフランス語、日仏同時通訳付)。また同国際シンポジウムのために招聘したソルボンヌ大学ロミュアルド・フォンクア教授による講演会Quelle histoire litteraire des textes francophones? を8月26日に東京大学駒場キャンパスにて開催した。これらの成果を受けて2018年3月18日・19日に神戸大学にて同共同利用共同研究課題との共催で研究会を開催し、次年度以降の計画を策定した。以上のことから現在までの進捗状況は順調に進展していると評価できる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2018年7月29日、2018年度第1回研究会を東京大学駒場キャンパスで開催する。報告書は星埜守之(東京大学)、村田はるせ(独立研究者)、太田悠介(神戸市外国語大学)による。2019年2月頃、第2回研究会を開催する。同研究会は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用共同研究課題「プレザンス・アフリケーヌ研究2:テキスト・思想・運動」との共同開催とする。本研究会からの報告者は、小川了(東京外国語大)学)、福島亮(東京大学大学院)、久野量一(東京外国語大学)の3名である。また2回の研究会を通じて、2017年度に実施した国際シンポジウムの成果論集の取りまとめや、2019年度にフランス・ストラスブール大学にて開催予定の国際シンポジウムに関する準備を進める。さらに佐々木祐をはじめとしたメンバーは海外調査を実施し、資料の収集にあたる。
|
Research Products
(20 results)