2018 Fiscal Year Annual Research Report
世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に
Project/Area Number |
17H02328
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
星埜 守之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10238743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 隆之 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (20510085)
小川 了 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (60124228)
久野 量一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70409340)
森元 庸介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70637066)
佐久間 寛 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80726901)
佐々木 祐 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90528960)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 比較文学 / 資本 / 世界システム / アフリカ / カリブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究のメインテーマのひとつである黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』をめぐっては、2018年5月、研究分担者の佐久間寛、中村隆之、小川了および研究協力者の村田はるせの4名により、日本アフリカ学会第55回学術大会にてフォーラム「文学・運動・メディア:プレザンス・アフリケーヌ研究2」を組織した。ここで得られた成果にもとづき、上記4名は、日本アフリカ学会の学術誌『アフリカ研究』94号にて特集「プレザンス・アフリケーヌ研究」を組んだ(12月)。また、『プレザンス・アフリケーヌ』編集長R.フォンクア氏やストラスブール大学のロモ・ミヤジオム氏との協議に基づき、昨年度開催した国際シンポジウムの成果を『プレザンス・アフリケーヌ』誌の特集として公開すべく準備を進めた。一方、文化資本をめぐる研究としては、まず2018年7月に東京大学駒場キャンパスにて第一回研究会を開催し、研究代表者の星埜守之、研究協力者の中尾沙季子、太田悠介、村田はるせが口頭発表を行った。2019年1月、東京大学駒場キャンパスにてニューカレドニア教員養成学院のアミド・モカデム氏を招へいし、「ニューカレドニアにおける独立/相互依存/主権」(フランス語、通訳付)というタイトルのもとで公開講演会を開催した。3月、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にて第二回研究会を開催(同研究所の共同利用・共同研究課題「プレザンス・アフリケーヌ研究:(2)テキスト・思想・運動」との共催)し、研究分担者の中村隆之、久野量一、小川了、研究協力者の中尾世治、松本尚之、福島亮が口頭発表を行った。なお、研究分担者の佐々木および森元は、それぞれ中米諸国とフランスに渡航し、フィールドワークと文献調査を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プレザンス・アフリケーヌをめぐっては、国内学会誌にて特集をまとめたほか、昨年度のシンポジウムの成果を国内外に向けて公開すべく、着実に準備を進めた。また他の文化資本をめぐる研究に関しては、二回の研究会、一回の国際ワークショップを開催し、議論の深化と成果発信を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年7月に東京大学駒場キャンパスにて第一回研究会を、9月にフランスのストラスブールにて第二回国際シンポジウムを、年度末に神戸大学にて第二回研究会を開催する。それとともに、雑誌『プレザンス・アフリケーヌ』の特集公刊や、編著書出版に向けた準備を進める。
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Research Products
(41 results)