2017 Fiscal Year Annual Research Report
共通教育期間を通じた英語力向上のための多様な大学環境でのeラーニングマネジメント
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17H02363
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 繁夫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 名誉教授 (50162946)
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80275396)
松原 緑 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (00547036)
榎田 一路 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20268668)
寺嶋 健史 松山大学, 人文学部, 准教授 (90368845)
汪 曙東 島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 准教授 (50435046)
高橋 英也 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90312636)
池上 真人 松山大学, 経営学部, 教授 (60420759)
阪上 辰也 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (60512621)
江村 健介 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 助教 (60757128)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | eラーニング / 英語教育 / 共通教育 / 英語力低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度(平成30年度)については、本科研の最大課題について大きな知見が得られた年度となった。まず学生に実施したアンケート結果については、多くの大学生は長期休暇期間後の英語力低下は感じている、学習不足も感じている、しかし休暇期間中の学習機会の大学による提供については積極的ではなく、学習を管理されることについてはほとんど望まないということであった。一方、少人数ではあったが、長期休暇期間中に英語e-ラーニングを実施した大学では、学習量は学期中よりかなり少なかったものの、それでも受講しなかった学生達に比べて、英語力が向上あるいは維持されるという結果が示された。 本研究で取り組もうとしてきたのは、英語力を向上させるには(特にある程度の基礎力をもった大学生の場合は)、集中的に大量の学習をさせることが必要であり、そしてそれをe-ラーニングによって実施することが可能であるということであった。本科研では、それに加えて、教養教育期間中にしっかりと英語力を上げ、そしてそれを維持させるには、長期休暇期間中の学習不足を克服する必要があり、それこそe-ラーニングの出番であることを証明するということで主目的であった。つまり、本科研の最大のポイントは、長期休暇中の英語力低下を防ぐという点であり、そういった意味では大きな前進があったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
長期休暇期間中にe-ラーニングで英語を学習し、なおかつ事前事後のテストを受験するという大学生参加者を多く確保することが、各大学の事情もあり、困難な場合がある。予算について繰越となったものも、事前事後テストを実施する対象が少なくなったことが原因であった。
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Strategy for Future Research Activity |
実施規模に違いがあっても、各大学でなんらかの形で長期休暇期間中に英語e-ラーニングを実施し、休暇中のe-ラーニング受講者と学期のみの受講者との間の比較を続ける。また、学期中に比べて、休暇期間中の学習は質的にも量的にも劣る傾向があることから、可能であれば、長期休暇期間中の学習を後期の成績等に反映する等の工夫をしたいと考えている。 さらに、長期休暇期間中の英語e-ラーニングについては、例えば学期中と同教材(既習教材)を用い、学期中に間違った箇所を学習させるか、またまったく新しい教材を用いたものとするかなど、こういった点についても調査していきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)