2020 Fiscal Year Annual Research Report
共鳴かつ葛藤する闘争―公民権運動の相対化による1960年代の社会運動分析―
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17H02409
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Research Institution | Urawa University |
Principal Investigator |
岩本 裕子 浦和大学, こども学部, 教授 (40279592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西崎 緑 島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (00325432)
佐藤 千登勢 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70309863)
北 美幸 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (80347674)
土屋 和代 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (60555621)
兼子 歩 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (80464692)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アメリカ史 / 公民権運動 / 人種 / ジェンダー / 宗教 |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」を、キング牧師等の黒人指導者による組織的かつ非暴力的抵抗運動の成果によって人種差別が克服されたと描かれてきた従来の公民権運動史からの離脱を図り、他の社会運動、特に階級・宗教・ジェンダー・セクシュアリティをめぐる運動との連関の中で公民権運動を相対的に位置づけ、公民権運動史を再構築することと明記して、4年間の共同研究が認められ、4年間研究を続けられた。 2019年度までの3年間、予定した共同研究を無事に進めることができた。特に2年目と3年目でメンバー6人の海外渡航による史料収集など、予定した研究を順調に進められたことは幸いだった。最終年度だった2020年度はコロナ禍のため、メンバーが集まって研究会を予定したが開催は叶わなかった。その代わりネット上での議論、オンライン会議開催などによって、互いの研究状況を確認することとなった。 科研費受給時点の初年度から決めていたことだが、4年間の共同研究の成果としては、冊子による報告書などではなく、研究者ばかりか一般の人々に向けての共著出版を最終目標とした。その作業は、最終年度の2020年度に予定通り順調に進められている。出版を快諾してくれた彩流社とは、2020年8月28日に担当編集者と直接話し合いを済ませ、出版時期を2021年9月に設定し、原稿執筆日程を立てた。2021年2月初めをメンバー間の締切に設定して、提出された原稿を代表者から出版社に仮送信した。その後、メンバー間でのオンライン会議などを経て、年度が替わった5月末最終送信を目標に作業を進めている。 メンバー6人に2018年度研究会の講師だった川島正樹氏も加わった7人の論文を掲載する。さらに一人一つ以上のコラムを担当し、各々が利用してきた文書館や史料館を紹介する。論文にもコラムにも画像を入れ、視覚的な情報も伝える。予定した2021年9月出版をめざして作業を続けていく。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)