2019 Fiscal Year Annual Research Report
The examination of partnership peace operations from the perspective of international constitutionalism and security
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17H02490
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
篠田 英朗 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60314712)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国際平和活動 / パートナーシップ平和活動 / 国連 / アフリカ連合 / MINUSMA / G5-Sahel / AMISOM / MNJTF |
Outline of Annual Research Achievements |
アフリカのマリを訪問し、国際連合マリ多元統合安定化ミッション(United Nations Multidimensional Integrated Stabilization Mission in Mali:MINUSMA)職員に対して広範な聞き取り調査を行った。またケニアのIPSTC(International Peace Support Training Center)を、リーダーシップ研修実施中に訪問し、国連やアフリカ連合の平和活動経験者に対する広範な聞き取り調査を行った。マリを中心とする国際平和活動の現場では、国連とアフリカの地域機構及び準地域機構が、重なり合うように活動を行っている。そのような「パートナーシップ平和活動」の現場では、非制度的な交流を含めた全般的な協力体制が、分業的な役割分担に応じて、自然に生まれている。敵対勢力による攻撃に悩まされ続けている国連にとって、地域諸国による治安活動の継続は、大きな意味を持っている。他方において、国連はテロ組織に対する攻撃的行動を行ってはならない事情などのために、本来共有されるべき情報が共有されない問題などが発生していることも判明した。また、資金提供源の確保や旧宗主国の関与に対する反発なども顕著に観察されてきている。現実に展開してるアフリカ諸国の地域的な平和活動が、当初にアフリカ連合が用意した平和安全アーキテクチャーの仕組みと制度的に合致していなことから生じるアフリカ域内の調整問題も多々存在していることも判明した。日本では引き続き文献精査を行いながら、理論面も含めた総合的な補強を行う作業も行った。学術論文発表や研究会における口頭報告を数多く実施した。最も重要なのは英文出版社に英語単著の原稿を完成させて提出することができたことであろう。パートナーシップ平和活動に本格的に取り組んだ初めての単著の成果になる予定である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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