2019 Fiscal Year Annual Research Report
哲学なき経済学は可能か―経済学方法論からのアプローチ
Project/Area Number |
17H02506
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
只腰 親和 中央大学, 経済学部, 教授 (60179710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 弘毅 福井県立大学, 経済学部, 教授 (20286157)
久保 真 関西学院大学, 経済学部, 教授 (30276399)
原谷 直樹 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (30707138)
佐々木 憲介 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (50178646)
松本 哲人 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70735828)
江頭 進 小樽商科大学, 商学部, 副学長 (80292077)
上宮 智之 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (80580828)
石田 教子 日本大学, 経済学部, 准教授 (90409144)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 経済学史 / 経済学方法論 / 科学哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は全体での研究成果として、5月東京(報告者は原谷、松本)、9月札幌(報告者は上宮,廣瀬、佐々木)、12月東京(報告者は久保)の3回、研究会を開いて各自の研究報告を行った。 この1年間の各自の個別の研究を簡単に述べれば、石田はヴェブレンに関して第1次大戦期という世界情勢を背景にして、ヴェブレンの経済学と哲学との関係を検討した。上宮は、現代経済学にも影響を与えたエッジワースの経済学と功利主義哲学との関係を考察した。江頭は、エルンスト・マッハの科学哲学がカール、マイケルのポランニー兄弟へどのような影響を与えたかを再検討した。久保は、古典派経済学と新古典派経済学との賃金論を題材に取りながら、両者の方法的特質を学説史的にに明らかにした。佐々木は、20世紀から現代にかけての時代の、「自然科学と社会科学」「経済学と科学哲学・社会哲学」の関係について研究を行った。原谷は経済学における因果性の役割をテーマとして、とりわけ、説明、意図、メカニズムの3つの観点から研究を行った。廣瀬はロビンズやヒックスを中心に、ミクロ経済学の厚生経済学分野において,「哲学なき経済学は可能か」という問いかけの持つ意味について検討した。松本は、18世期後期イングランド啓蒙期において、哲学的思考の背景にあるキリスト教と経済学の関係についてプリーストリーを中心に研究した。只腰は、研究代表者として全体を総括すると同時に、イギリス常識哲学と経済学の関係について考察した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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