2020 Fiscal Year Annual Research Report
リーンスタートアップ製品開発のためのユーザーが生み出す機能面の再考
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17H02562
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Research Institution | Advanced Institute of Industrial Technology |
Principal Investigator |
吉田 敏 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (00451881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 雅彦 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 研究員 (30513717)
海老澤 伸樹 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 特任教員 (40795910)
三好 きよみ 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (00845266)
細田 貴明 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 准教授 (10846744)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 設計情報 / 製品開発 / 設計思想 / 機能設計 / 発生機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、コロナ禍の影響を俯瞰的にとらえ直し、可能な範囲で研究手法を適応し直してきた。その結果、二つの研究プロセスを改良し、現在の状況での最善に方向性を求めるに至っている。一つ目は、論理的に加えられる考察の範囲を深め、論理性と客観性を担保しながら議論を進め、これまで立てていた仮説の論理性を出来るだけ発展させた。二つ目は、実践的に企業活動を進めている国内の各組織に協力を求め、論理性に基づくこれまでの議論の論証の可能性を注意深く追った。 これらのプロセスには、二つの妥当性があると考えている。一つは、コロナ禍による海外の企業への訪問が困難であったことにより、広い範囲の調査より、それを補うための論理的に強固な議論の構築に関する必要性が高くなったこと。二つ目は、企業体への訪問の回数などが抑制され、調べてから理論構築を行うことに力点をおくより、理論構築のレベルを出来るだけ高めることを優先することの方が有効性が高いと考えられることであった。 そのために、理論構築の議論に国内・海外の研究者との協働を行い、個別の議論、研究会、企業も含む討論会の形態を取りながら、研究を進めてきた。 成果は、学術論文を中心にまとめ、Scopus掲載の国際学術ジャーナルへ査読論文が2本掲載させたことをはじめ、学術論文として十分な評価を得た内容としてまとめ上げるに至っている。 ただし、当初の予定として掲げていた、企業活動などの実践的な社会活動における国際間比較についての分析は進めることが、コロナ禍の影響により難しかった。その内容は、期間の延長をお願いし、社会的な状況が少しずつ緩和し、研究に関する情報収集が改善しつつあるために、次年度に譲り進めることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」にも記載したように、コロナ禍の影響に対し、研究の進め方を極力有効性が高い方向性に移行しながら、学術的に意味がかなり高い成果に結びつけることが出来た。一方、当初掲げた国際的な視点に関する目標の一部が達成されず、次年度への延長を認めて頂くに至っている面もあることは否定できない。
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Strategy for Future Research Activity |
これも「研究実績の概要」にも記載したように、国際比較に関する考察が残されており、できるだけ有効性が高い進捗を求めて研究活動を進める。 また、論文化できる内容は継続的に膨らみつつあり、研究成果については、本年度も出来るだけまとめていくものとする。
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